平成17年5月27日(金) 15時10分〜16時45分
建築会館ホール
(67名,他に委任状出席584名)
相沢覚・青木繁・五十嵐克也・池田潤一・伊東守・井野盛夫・今井哲久・入倉孝次郎・植竹富一・大塚久哲・大町達夫・翁幸久・小谷俊介・香川尚史・風間基樹・梶間和彦・加藤満・壁谷澤寿海・川島一彦・河村壮一・神田克久・北川良和・工藤一嘉・栗田哲・桑野二郎・後藤洋三・小林喜久二・齋田淳・斎藤賢吉・境茂樹・境有紀・坂本重弘・佐藤勉・佐藤紘志・塩原等・柴田明コ・柴田碧・清水善久・尻無濱昭三・鈴木浩平・鈴木哲夫・高田毅士・武村雅之・田蔵隆・東畑郁生・年縄巧・富山隆一・中村晋・中村豊・西岡利道・野中昌明・橋本利昭・橋本徳昭・林康裕・平田和太・樋渡健・藤谷秀雄・三上藤美・水取和幸・水原憲三・宮腰淳一・目黒公郎・安田進・柳井正・吉田望・吉田隆治・渡辺孝英
総会の定足数は規約第24条により現在の正会員1202名および法人会員71社の1/3以上で,425名以上となるが,本日の出席者は委任状を含めて651名となり総会が成立することが総務担当の清水理事より報告され,平成17年度通常総会の開催が宣言された。
総務担当の清水理事より,規約第21条により通常総会は会長が招集すること,同第16条により会長が総会の議長を務めることが説明され,本総会の議長を入倉会長にお願いした。
入倉会長より,議案の審議に先立ち挨拶があった。その概要は以下の通りである。
この一年は1995年阪神・淡路大震災から10年目ということで,その記念行事に当学会は幹事学会として積極的に取り組んできた。また,米国の呼びかけに応じ,Earthquake Summitにも参加した。その一方でこの一年間に,日本では新潟県中越地震,福岡県西方沖地震,海外ではスマトラ沖地震が発生し,国内だけでなく国際的な貢献も視野に入れた活動が今後ますます重要になりつつある。そのため今後,若手研究者の会員の拡大を図って活動の幅を広げるとともに,当学会の役割をより明確化することが課題であると考えている。
平成16年度事業内容について,清水理事より議案書に沿って報告された。主な報告内容は次の通りである。
・第4回通常総会を開催し,活動計画の承認を得るとともに,新しい会長,副会長,監事,理事などが選任された。
・理事会を8回開催し,平成16年8月開催の世界地震工学会議におけるフォーラムの運営及びState of the Arts論文集発刊,平成16年新潟県中越地震被害調査報告会及びスマトラ沖地震報告会の開催,平成17年1月開催の阪神淡路大震災10周年シンポジウム運営,国連防災世界会議におけるセッション運営及び年次大会の運営,2006年開催予定の日本地震工学シンポジウムの運営,ITインフラ整備,会誌新規発行などについて論議した。
・幹事会・委員会活動について,概要を報告した。
続いて審議に入り,議長が本件に関する意見と質問がないことを確認して,出席者に承認を諮り,承認された。
平成16年度収支決算について,会計担当の鈴木理事より議案書に沿って報告された。
続いて審議に入り,議長が本件について意見と質問を求めたところ,井野氏より,第1号議案の説明で平成17年3月末現在の正会員数が1255名と報告されたのに対し,本議案資料の収入の部には正会員数1240名と記載されており,食い違いがあるとの質問があった。これに対し,清水理事より,1240名は予算を立てる上で会員数の増減を見込んだものであるとの説明があった。また井野氏より,事業収入の年次大会事業で予算額300万に対し決算額179.2万とあるが,その見込み違いの理由について質問があった。これに対し,桑野理事より,300万の予算は昨年度の収支を参考にして立てたが,阪神・淡路大震災10周年行事と関連して,特別講演会,パネルディスカッション及び懇親会等が年度の途中に年次大会から切り離されて10周年行事に移行されたため,見かけ上規模が小さいものになったとの説明があった。次に植竹氏より,事業報告で国際委員会として阪神・淡路大震災10周年記念行事として国際シンポジウムを開催したと説明されたが,決算上はどのように反映されているのかとの質問があった。これに対し,事務局郡氏より,本シンポジウムは7学会の了解を得て日本地震工学会が幹事学会として開催したものであるため,日本地震工学会の会計とは別会計になるとの説明があった。その後,議長が他に質問のないことを確認して,出席者に承認を諮り,承認された。
平成16年度監査報告が柴田監事より行われ,適切に会計処理されていることを確認した旨が報告された。
続いて審議に入り,議長が本件に関する意見と質問がないことを確認して,出席者に承認を諮り,承認された。
平成17年度次期会長・副会長・監事選挙結果が選挙管理委員会渡辺委員長より報告された。
続いて審議に入り,議長が本件に関する意見と質問がないことを確認して,出席者に承認を諮り,承認された。従って,平成17年度役員のうち,次期会長として大町達夫氏,副会長として鈴木浩平氏ならびに安田進氏,監事として武村雅之氏が就任することになった。
役員理事の選任は規約第15条により,正会員の中から会長が選び,総会で選任すると定められていることを議長が説明し,9名の理事(壁谷澤寿海,桑野二郎,國生剛治,清水善久,鈴木哲夫,高田毅士,藤田聡,西岡利道,吉田望の各氏)が退任し,新たに9名の理事を選任した旨を出席者に諮り承認された。新たに理事に就任するのは,五十嵐克也,風間基樹,坂本成弘,塩原等,田蔵隆,中村晋,橋本徳昭,目黒公郎,森下正樹の各氏である。
役員候補推薦委員会委員長の渡辺理事より,平成17年度役員候補推薦委員会委員の7名の退任(稲田泰夫,加藤大介,川上英二,竹内幹雄,田中仁史,中村晋,福和伸夫の各氏)を受けて,新たに会員の中から7名(岡田成幸,片岡俊一,坂本成弘,吹田啓一郎,田才晃,中村豊,中山学の各氏)を選任した旨報告があり,出席者に承認を諮り,承認された。
ここで,次の7号議案は次期会長による平成17年度選挙管理委員会委員の選任ということで,議長が小谷新会長に交代した。
平成17年度選挙管理委員会委員選任の件について,小谷会長より,天池文男氏及び山中浩明氏の2名を指名した旨説明があり,出席者に承認を諮り,承認された。また,理事の中から選挙管理委員として渡辺孝英理事及び坂本成弘理事の2名を指名した旨,小谷会長より報告があった。
平成17年度事業計画について,総務担当の渡辺理事より議案書に沿って説明された。
続いて審議に入り,議長が本件について意見と質問を求めたところ,武村氏より,日本地震工学会は事務局長不在という変則的な形でこれまで活動しており問題と感じているが,説明のあった事務局の整備について具体的にはどのようなことを考えているのかとの質問があった。これに対し,渡辺理事より,検討中の段階であるが専任の事務局長を置いて責任ある事務局体制を作りたいと考えているとの説明があった。その後,議長が他に質問のないことを確認して,出席者に承認を諮り,承認された。
平成17年度収支予算案について,会計担当の青木理事より議案書に沿って説明された。
続いて審議に入り,議長が本件について意見と質問を求めたところ,井野氏より,収入の部に前期予算額を入れているが,決算額はなぜ入れないのかとの質問があった。これに対し,事務局郡氏より,決算額を入れるとの考え方もあるかと思うが,通常はこのような形式が一般的であり,慣例に倣っているとの説明があった。次に武村氏より,事務局整備に管理費の充当が難しいのであれば繰越金をそれに充てることも考えられるのではないかとの質問があった。これに対し,小谷会長より,本年度収支予算案の作成段階では事務局に専任を置くという考えはなかったが,意見として参考にさせて頂くとの説明があった。その後,議長が本件に関する質問がないことを確認した上で,出席者に承認を諮り,承認された。
次いで,小谷会長より,総会資料総会資料23〜26ページの組織図と平成16年度委員会委員名簿について簡単な紹介があり,当学会の活動に沢山の方の協力を頂いているとの説明があった。
次に,小谷会長より新会長の挨拶があった。その概要は以下の通りである。
(概要)
地震工学の分野が成熟してきたため,当学会が設立されたと認識しており,この5年間,理事のボランティアもあり,どうにか学会としての活動ができるようになってきた。今後はできるだけ早く専任の職員を置くような事務局の体制を作りたいと考えている。また,当学会の最大の懸案事項は法人化することであり,本年度からWGを設置してその検討を進めたいと考えている。
渡辺理事より,本日の予定議事が終了したことを宣し,閉会を宣言した。
13時30分〜15時00分
通常総会に先立ち,会員3名により福岡県西方沖地震に関する講演があった。司会は事業担当の平田理事が担当した。
(1) 題目「土木関連の被害について」
大塚 久哲氏(九州大学)
(2) 題目「建築関連の被害について」
多賀 直恒氏(福岡大学)
(3) 題目「活断層との関連について」
杉山 雄一氏(産業技術総合研究所)
建築会館ホールにて以下の法人会員5社のパネル展示が行われた。
・NPO法人リアルタイム地震情報利用協議会
・潟Vステムアンドデータリサーチ
・鹿島建設葛Z術研究所
・(独)防災科学技術研究所
・渇恆コ組
17時00分より
通常総会終了後,建築会館ホールにて懇親会が催され,会員相互の懇親が図られた。
以 上
記録:小林
議事録確認
平成17年 6月 6日
会長 入倉孝次郎 印
平成17年 6月 6日
理事 渡辺孝英 印
理事 坂本成弘 印
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