A.日 時
- 2008年5月13日(火) 17:00〜19:30
B.場 所
C.出席者
- 北川会長、鈴木(浩)次期会長、小長井、鈴木(祥)各副会長、石川、勝俣、鈴木(康)、小林、野畑、柏崎、久田、吉田、末冨、志波、若松、笠井、壁谷澤、源栄、三輪各理事
- 委任状出席:
- オブザーバ出席:鴫原事務局長
D.提出資料
- 資料68-01: 日本地震工学会理事会第67回議事録(案)(勝俣理事)
- 資料68-02: 5月理事会−会務報告−(石川理事)
- 資料68-03: 平成19年度 日本地震工学会 監事監査会 開催報告(小林理事)
- 資料68-04: セミナー「強震動レシピ −新潟県中越沖地震や能登半島地震などに学ぶ−」報告、セミナー「地震発生確率−理論から実践まで−」報告(若松理事)
- 資料68-05: 日本地震工学会論文集 第8巻第2号 目次(久田理事)
- 資料68-06: 5月入会者・退会者報告・平成19年度除名者リスト(修正版)(野畑理事)
- 資料68-07: 共催・後援・協賛依頼(石川理事)
- 資料68-08: 平成19年度 委員会委員名簿(石川理事)
- 資料68-09: メール審議議案:本会サーバー不調に伴う更新機の早期購入(末冨理事)
- 資料68-10: 平成20年度予算の修正(鈴木(康)理事)
- 資料68-11: 研究統括委員会の体制の見直しと研究統括委員会運営規定の改正について(三輪理事)
- 資料68-12: 14WCEEへの寄付のお願い(笠井理事)
- 資料68-12-1: WCEE等国際会議開催調査(笠井理事)
- 資料68-13: 第8回通常総会資料(石川理事)
- 資料68-14: 日本地震工学会 第8回通常総会 運営シナリオ(石川理事)
- 資料68-15: 2008年年次大会準備状況(源栄理事)
- 資料68-16: 会誌第8号企画案(志波理事)
- 資料68-17: 日本地震工学会研究統括委員会運営規程の運用細則、研究委員会運営規程、同細則、地震災害対応活動に関する規程の運用細則(三輪理事)
E1.議事録の確認
(1)前回議事録(勝俣理事、資料68-01)
勝俣理事より、第67回議事録(案)の要点が報告された。理事会として承認した。
E2.報告事項
(1)会務報告(石川理事、資料68-02)
石川理事より前回理事会以降の会務の要点が報告された。4/11の強震動レシピセミナー開催が抜けているので、修正することになった。
(2)会計監査報告(勝俣理事、資料68-03)
小林理事より資料に基づき監事の会計監査(4/24)の報告があった。
- 学会の現状を今回新たに作成した事業報告書に基づき監事に説明した。
- 決算書は予算との比較のため、旧来の方法で作っている。公益法人改革に対応した新しい会計科目に基づく方法は採用していない。
- 監事からは、決算として問題ない、と承認された。また、事業報告書はわかりやすい、との評価をいただいた。
北川会長より「税理士からOKはもらったのか」との質問があり、小林理事から「監事監査前にチェックしてもらっている」との回答があった。
(3)セミナー開催報告(若松理事、資料68-04)
若松理事より、3件のセミナー開催の報告があった。
1)セミナー「強震動レシピ −新潟県中越沖地震や能登半島地震などに学ぶ−」
若松理事より資料に基づき、説明があった。
・強震動レシピは2度目の開催である。前回、好評であったためである。
・大阪地区での集客に影響力が大きい関震協との共催とした。
・開催日は、後から決まった電力関係のイベントと重なった。そのため、参加者が少なかったが、収支は黒字となった。
2)セミナー「地震発生確率−理論から実践まで−」
若松理事より資料に基づき、説明があった。
・参加者は135名と比較的多かった。
・講師の協力を得て、講演資料をカラーのpdfファイルにしてCD-ROMで配布することができた。資料も一部をカラーにするなどしたため、モノクロの資料に対する不満はでなかった。
・CD-ROM付きだったので、もっと参加費を高くしてもよかった。
・小谷元会長も参加された。
3)5/10の十勝沖地震40周年防災フォーラム(一般市民向け)
若松理事より口頭で速報が述べられ、参加者220名と盛況であったと報告された。詳細には次回に報告するとのこと。
以上の報告について下記の意見があった。
- 北川会長より「工学系は「設計用・・」と題名をつけると集客できる傾向がある」とのコメントがあった。
- 鈴木次期会長より「市民向けセミナーで参加者200名はすばらしい。参加者の層はどんなものか?」との質問があり、若松理事より「学生・市民。地元の人はこのような情報に飢えていたと思う。マスコミを巻き込んでうまく広報できたことも集客につながった。」と回答があった。
- 鈴木次期会長より「パンフレットは配布したのか?。」との質問があり、若松理事より「パンフレットは配布した。しかし、入会者はいなかった。地道に努力を続けたい」との回答があった。
- 北川会長より「大会のイベントを十分に企画していただき、会員増につなげて欲しい」との要望が出された。
(4)論文集第8巻第2号発刊報告(久田理事、資料68-05)
久田理事より資料に基づき、「今回は2編であり、少ない。役員各位には投稿を呼びかけて欲しい」との説明があった。以下のコメントがあった。
- 北川会長より「上部構造系の論文を増やしたい。そのため、しかけが必要である」との発言があった。
- 鈴木次期会長より「Eディフェンス関係で特集号を企画するとよい」との発言があり、久田理事より「特集号があると、論文が集まりやすい」との回答があった。
E3.議案
(1)入退会者および除名者(野畑理事、資料68-06)
野畑理事より入会希望者3名、退会者7名と1社について報告され、退会者が多いとのとの指摘があった。また、学生会員からの正会員への転格者6名があり、昨年度会費未納者が1名会費を払ったので、復帰処理した、との報告があった。入退会は資料通りに承認された。この結果、正会員1,191名、学生会員69名、法人会員94社となった。
続いて野畑理事より平成19年度の除名者リストの修正の紹介があり、「3/31に入金の方は4月理事会までに把握できなかったが、年度内に支払いがあったとして除名者リストからはずしたい」との提案はメール審議で了解済みである、と報告があった。
(2)共催・後援・協賛(石川理事、資料68-07)
石川理事より新規の後援依頼1件について紹介され、理事会として承認された。なお、石川理事より「後援するこの企画は地震工学会の大会の企画に近い。大会担当の源栄理事にはよろしくお願いしたい」とのコメントがあった。
(3)委員会委員の委嘱(石川理事、資料68-08)
石川理事より資料に基づき、説明があった。理事会として承認した。
- 総会資料作成時に名簿の委員会構成が現状と整合していないことがわかった。事後になるが、平成19年度に遡り、委員を追加委嘱・解嘱したい。
(4)サーバー更新機の購入(末冨理事、資料68-09)
末冨理事よりメール審議で承認されたサーバー更新機の早期購入について報告された。
- サーバーのトラブルが1月にあり、4年更新が常識的であるので、予算には計上しておき、平成20年度総会後に更新を進める予定であった。しかし、4月にサーバーがまた故障し、電脳学会を標榜している以上、前倒しで更新を行うこととした。
- メール審議では異議はなく、早く作業を始めるべきとの積極的な意見が多かった。
- 機種としては現状のMacではなく、やや安価でサーバー管理者等も使い慣れているPC/AT互換機(OSはFree BSD)を採用した。更新作業はやや増えるが、当初予算に収める。
- 現在はサーバーを購入し、環境設定を行っている。
(5)平成20年度予算の修正(鈴木(康)理事、資料68-10)
鈴木(康)理事よりメール審議で承認された平成20年度予算について報告された。さらに、今年度決算で行った「会計法」に基づく「予算の流用」に関して資料を用いて解説があった。
- 中科目(概ね各委員会予算に該当)で赤字の場合は予備費から振り替え、各中科目で赤字を出さないようにしている。
- 本来は年度途中の段階で、支出が予算より多くなりそうなときに、「予算の流用」を理事会で承認する必要がある。予備費が足りない場合は臨時総会を開催して補正予算を組むことになる。
- 収入は見込みであり、増減しても構わない。支出が予算を上回ることは会計上、ありえない。
- 予備費とは各科目に分配しない予算であり、建前上は使い切ることが会計の原則。
これに対して以下の質疑があった。
- 志波理事より「予算を1円でも支出が上回ったら、流用が必要か?」との質問に対して鈴木(康)理事よりその通りであるとの回答があった。
- 北川会長より「収入見込みの増減に上限はあるのか?」との質問に対して鈴木(康)理事より「上限はないが、通常は3割を超えたら予算を修正する」との回答があった。
- 北川会長より「予算の流用が100%であると監査でおかしいと言われる」との発言があり、鈴木(康)理事より「会計上はOKだが、予算計画は甘いと指摘される」との発言があった。
最後に北川会長より「面倒ではあるが、法人化に向けての手続きであると前向きに考えて欲しい」との発言があった。
(6)研究統括委員会運営規程(三輪理事、資料68-11、68-17)
三輪理事より資料に基づき、前回理事会の懇談を踏まえて、各委員会が開催した講習会・シンポジウムの収益を次年度予算に繰り入れる条項を、前回理事会の案から削除した、旨の説明があり、理事会として承認した。
続けて、三輪理事より資料に基づき、研究統括委員会関連の規程・運用細則の紹介があった。研究委員会運営規程の運用細則の付記事項のうち、委員任期については原則として3年とすることとなった。北川会長より「これらの規程・細則は早く実行することが重要であり、不具合があれば修正してゆくこととしたい」との発言があった。
(7)14WCEEへの寄付・出展の呼びかけ(笠井理事、資料68-12)
笠井理事より資料に基づき、14WCEEへの寄付の呼びかけ(正会員向け)の案文についての説明があった。北川会長より「前回理事会の議論に基づいて文章にしている」との指摘があり、理事会として大筋で了承した。ただし、細部については以下の議論があった。
- 笠井理事より「寄付金は7/1までに組織委員会に全額を払えということだった」との報告があり、振込み期限を6/20とした。
- 北川会長より「学会の口座の名義人は通常は会長であるが、会長交代時期と重なるので、今回の振込先口座の名義は会計担当の鈴木(康)理事としたい。きちんと手続きしてもらいたい」との指示があった。
- 鈴木(祥)副会長より「メールで送るのか」との確認があり、石川理事より「メールで送るが、総会では紙に印刷して総会資料とともに配布する」との発言があった。
- 鈴木(浩)次期会長より「一般会員や学生から見ると、IAEEは遠い存在である。会員に出すので、会長をメインにして小谷IAEE代表は前に出ない方がよい」との指摘があり、笠井理事より「小谷先生も同意するだろう」との発言があった。
- 北川会長より「小谷先生よりの情報ではEERIはgoldにランクされる寄付金を出すとのこと。しかし、会費を2重に取るとのクレームを受ける可能性があり、謙虚に実施したい」との発言があった。
以上の議論を踏まえて、北川会長の指示で、文章の最終チェックは鈴木(浩)次期会長が担当することになった。
また、笠井理事より資料に基づき、14WCEEへの出展の呼びかけ(法人会員向け)の案文についての説明があった。出展料を説明する一部の文章を削除して送ることで、合意された。
最後に、北川会長より「関係理事・小谷先生・家村副会長の確認が必要である」との指摘があり、笠井理事より「既に済んでいる」との回答があった。北川会長より「国際協調は学会の使命である。寄付およびブース出展の呼びかけは承認されたものとしたい。今後はWCEEに間に合うように英文パンフレットを作成することが重要となる」と発言があった。
関連して笠井理事より、資料を参照しながら、国際観光振興機構から次回WCEEを開催するかどうかの調査を受けた、との報告があった。以下の議論があった。
- 笠井理事より電話で担当者と話した際の補足説明があり、「5ICEEや10周年記念国際シンポジウムも援助可能であるが、WCEEと規模が違うので、援助方法も異なってくる」との報告があった。さらに、笠井理事より「10周年記念事業の立ち上げが必要」との指摘があった。
- 北川会長より「次回2012年WCEEの日本開催はないが、小谷IAEE日本代表からそろそろ立候補しては、との話はあった。2016年の開催はありうる。この機構が寄付金の免税措置を代行してくれるなら魅力的である。なお、小谷先生の次のIAEE代表はJAEEで決めることになる。」とのコメントがあった。
この調査には笠井理事が回答することになった。
E4.懇談事項
(1)第8回通常総会議案と資料の確認(石川理事、資料68-13)
石川理事より前回理事会に提出した資料に関しての指摘を反映したものである旨の説明があった。さらに指摘がある場合は5/15までに石川理事に連絡することになった。
(2)第8回通常総会の進め方の確認(石川理事、資料68-14)
石川理事より総会の進め方についての資料の説明があり、「大筋でこのシナリオに沿って進行したい」旨の発言があり、了解された。当日(講演会と総会)の議事録は吉田理事・写真は末冨理事、がそれぞれ担当することとなった。また、勝俣理事より「講演会と総会について、去年同様、会誌に執筆して欲しい」との要望があった。
なお、出席者と委任状について議論があった。
- 石川理事より「現在、定足数(会員数の1/3超)を超えているが、公益法人化を視野に入れて過半数に到達させたい。今は返信がない会員を識別できないが、将来は識別して確実に委任状をもらうようにしたい」との発言があった。
- 北川会長より「過半数にはあと何名か」との質問があり、石川理事より「約60名」との回答があった。
(3)2008年度大会について(源栄理事、資料68-15)
源栄理事より資料に基づき大会の準備の説明があった。
- 5/16に第1回実行委員会を開催する。2007年大会の関連ファイルは引継ぎをした。
- 宮城県沖地震30周年事業は地盤工学会の企画に似てしまったが、地面より上のことを扱いたい。
- 震災対策技術展との経費面でのやりとりもうまくやりたい。
以下の意見があった。
- 志波理事より「大会案内や応募要項を会誌に載せたい。7月第1週が締め切りである」との発言があった。
- 北川会長より「応募規定を早く作り、次回理事会に提出して欲しい。2007年大会の積み残しである会員/非会員の差別化、および若手奨励を盛り込んで欲しい。入会メリットを出すような応募規定にして欲しい。」との指示があった。
- 北川会長より「大会に関する要望はboardで連絡して欲しい」との指示があった。石川理事より「boardのメーリングリストの入れ替えを5月末に行う。必要に応じてアドレスを打ち込んで欲しい」との発言があった。
(4)会誌第8号企画案(志波理事、資料68-16)
志波理事より資料に基づき会誌第8号の企画の説明があった。
- 連載企画として「名誉会員に伺う」を始める。第1回は田中貞二名誉会員である。
- 宮城県沖地震30周年、十勝沖地震40周年の特集を行う。執筆者は人選中。
- 会長就任挨拶と金井先生追悼文を載せたい。
以下の議論があった。
- 鈴木次期会長より「会長就任挨拶は前例にならいたい」との発言があり、柏崎理事より「パンフレットにも会長挨拶は載せる」との発言があった。
- 北川会長より「金井先生追悼文の執筆は工藤監事にお願いしたい」との発言があり、まず勝俣理事より連絡を取ることとなった。
- 鈴木次期会長より「中国四川省の地震についても記事にすべき」との指摘があり、志波理事より「記事が書けるならば、飛び込み記事として入れる」との回答があった。
(5)2008年中国四川省地震への対応について
まず、学会としての対応について北川会長より「まず、お見舞い電報を打つ。次に調査。しかし、状況がつかめない」との発言があった。
小長井副会長より以下の情報提供があった。
- 中国政府が動いている。ゲリラ的に動くのは難しそうである。
- 土木学会関連では次の3ルートで中国側の動きを探っている。(1)中国の中央政府の動きを学会レベルで調べる、(2)京大防災研や早大の共同研究者や元留学生、(3)JICAによる復興支援
壁谷澤理事より次の情報提供があった。
- 流動的段階である。
- 文科省の突発災害調査では調査団を人選中。すぐに行けて自分で現地での移動・資機材調達ができる方を探している。これが1次調査団で、10日後程度に出発したい。
- 1ヵ月後、現地が落ち着いてきたら、学会ボランティアからなる2次調査団を派遣することを考えている。土木・建築、ほか学会横断的な調査団としたい。
- 政府の1次調査団は行くことになっている。政府の2次調査団は文科省の突発災害調査と同じタイミングになるだろう。
- 土木・建築で合同といっても、現地では別行動と思う。
- まず、行くのが大変。支援してくれる人がいることが必要。留学生(OBを含む)は可能な範囲で連れて行くことになる。
源栄理事より「突発災害調査では余震観測でも派遣されるのか」との質問があり、壁谷澤理事より「余震観測は無理だが、理学系からも派遣される。」との回答があった。
学会としての当面の対応は以下のようにすることとなった。
- 北川会長より「お見舞い電報は打つ。ペルー地震で経験のある三輪理事と総務で担当して欲しい」との指示があった。(注:最終的には、家村副会長からお見舞い電報を発信していただいた。)
- 小長井副会長より「壁谷澤理事・地震災害対応委員会委員長に情報を集約することにしたい」との発言があった。
(6)退任役員よりの挨拶
退任する役員(北川会長・家村副会長(欠席のため、北川会長が代読)・小長井副会長・石川理事・野畑理事・久田理事・小林理事・末冨理事・若松理事・壁谷澤理事)より挨拶があった。
次回予定: 平成20年6月3日(火)17:00より
記録担当:勝俣
議事録確認
平成20年 月 日
会長 北川 良和
平成20年 月 日
総務担当理事