A.日 時
- 2008年11月20日(木) 17:00〜19:30
B.場 所
C.出席者
- 鈴木(浩)会長、濱田次期会長、鈴木(祥)、吉田各副会長、勝俣、犬飼、鈴木(康)、佐藤、柏崎、金子、吉田、笠井、志波、大堀、中村、福和、源栄、芳村、三輪、翠川各理事
- 小谷元会長・IAEE日本代表
- 委任状出席:武村副会長
- オブザーバ出席:鴫原事務局長
D.提出資料
- 資料72-01: 第14回世界地震工学会議(14WCEE)における国際地震工学会(IAEE)総会報告(小谷元会長・IAEE日本代表)
- 資料72-02: 日本地震工学会第71回議事録(案)(犬飼理事)
- 資料72-03: 11月理事会 会務報告(勝俣理事)
- 資料72-04: 「E-ディフェンス橋梁耐震実験見学会」(中村理事)
- 資料72-05-0: 「1978年宮城県沖地震30周年シンポジウム」新聞記事(源栄理事)
- 資料72-05-1: 日本地震工学会大会-2008(仙台)参加者数(源栄理事)
- 資料72-05-2: 日本地震工学会大会-2008(仙台)予算(案)修正(源栄理事)
- 資料72-05-3: 日本地震工学会大会-2008(仙台)決算書(案)(源栄理事)
- 資料72-06-1: 14WCEE関係費報告(笠井理事)
- 資料72-06-2: 14WCEE展示、Legends of Earthquake Engineering選考結果(笠井理事)
- 資料72-07-1: 11月入会者・退会者報告(柏崎理事)
- 資料72-07-2: 会費未納者への請求結果報告(鴫原事務局長)
- 資料72-08: 共催・後援依頼、名義使用依頼(勝俣理事)
- 資料72-09-1: 第1回予算流用書抜粋(案)(鈴木(康)理事)
- 資料72-09-2: 【補足】予算の流用・予備費について(鈴木(康)理事、資料68-10)
- 資料72-10: 総会資料を基にしたJAEEの年表(勝俣理事、将来1-06抜粋)
- 資料72-11: 事業企画委員会における企画(案)(中村理事)
- 資料72-12-1〜2: 企画準備状況の紹介(中村理事)
- 資料72-13-1: 日本地震工学会誌第9号目次案(志波理事)
- 資料72-13-2: 会報「日本地震工学会誌」投稿要領(案)(志波理事)
- 資料72-14-1〜2: 論文集編集委員会の活動状況報告(吉田理事)
- 資料72-14-3: 論文奨励賞の選考方法について(吉田理事)
- 資料72-15: 会員増強に関する検討#2(柏崎理事、金子理事)
- 資料72-16: 「津波災害の軽減方策に関する研究委員会」の活動報告会の開催報告(三輪理事)
- 資料72-17: 京大防災研からの要請への対応(勝俣理事)
E0.IAEE総会の報告(小谷元会長・IAEE日本代表、資料72-01)
小谷元会長・IAEE日本代表より、2008年10月12日(日)〜17日(金)まで北京市郊外で開催された14WCEE中の10月16日午後に開催されたIAEE総会の報告がなされた。主な内容を以下に示す。
- 会長報告:片山会長から前回WCEEから現在に至るIAEEの活動報告がなされた。Regulations Seismic Design - A World List 2008は(独)建築研究所の協力で完成し、インターネット上で公開したことが三輪理事より報告された。日本の貢献に対して謝意が表された。
- 14WCEEの組織委員会報告:発表申し込みは4,800あり、口頭発表2,300題、ポスターセッション2,300題の発表を採択。提出論文は、口頭論文1,700題、ポスター1,400題であった。
- 次回WCEE開催地の決定:フランス(ニース)とポルトガル(リスボン)から招聘があり、投票の結果ポルトガルのリスボンに決定した。
- IAEEの役員の選挙:次期会長にPolat Gulkan(元副会長、トルコ)が決定した。小谷日本代表が理事に就任することになった。
- 14WCEEからIAEEへの寄付:14WCEEの主催者から参加者1名あたり$20をIAEEに寄付することが紹介された。
- 家村事務局長が退任され、後任として、首都大学東京の芳村教授が着任することが紹介された。
- 小谷IAEE日本代表が理事に就任されるため、JAEEに後任推薦の依頼があり、会長・副会長会において検討することとなった。
E1.前回議事録の確認(犬飼理事、資料72-02)
犬飼理事より、第71回議事録(案)の要点が報告され、確認された。
E2.報告事項
(1)会務報告(勝俣理事、資料72-03)
勝俣理事より、前回理事会以降の会務の要点が報告され、確認された。
(2)開催報告:E-ディフェンス実験見学会(中村理事、資料72-04)
勝俣理事が代理で、収支決算について、収入90,000円、支出81,050円、差額8,950円が報告され、確認された。
(3)2008年大会開催報告(速報)(源栄理事、資料72-05-0〜3)
源栄理事より、2008年大会開催について以下の報告がなされた。
- 大会参加者約300名(登録者約280名)であった。
- 土木学会大会、14WCEE参加や地方開催の影響で発表論文数は例年より減少したが、地方開催としては参加者もあり、成果ある大会であった。土木関係者の参加が少なく思われた。
- 同時開催した「1978年宮城県沖地震30周年シンポジウム」は300名を越す参加者で盛況であった。地域関係者の防災意識が高いことがこの結果につながった。地震防災は地域の特徴が出るものであり、今回の仙台開催の意義があったと考えられる。
- 大学での開催と異なり、都心部の公共施設を利用したことから時間の制約があり準備に苦労した。また、会場への案内で、会場周辺での不案内が気になった。
- 大会のけじめとして開会式はきちんとやるべきであった。
鈴木会長より、「シンポジウムではプレス掲載や、NHKの取材等があり、JAEEの情報発信が社会に伝えられたことに意義がある。地方開催として、十分な成果のある大会であった」との発言があり、関係者に謝意が表された。
鴫原事務局長より11月20日時点での決算書(案:速報)が報告された。
(4)14WCEE STS・出展報告(速報)(笠井理事、資料72-06-1〜2)
笠井理事より、14WCEEのSTSとブース展示について以下の報告がなされた。
- STSとしてJAEEは3つのテーマ(免震構造技術、制振構造技術、早期地震警報システム)を持ちいずれのテーマも2セッションで実施した。非常に盛況で立席者がでるほどの状況であった。日本の技術を世界に示すことができ、JAEEはHOSTとしての役割を十分果たすことが出来た。源栄理事より、中国の防災研の研究者より、発表内容のレベルの高さを賞賛されたとの補足説明があった。
- 次回WCEEでもこのようなSTSを継続開催することは、日本の技術、JAEEの特色を世界に示すいい機会と考える。
- ポスター展示は、大会に参加されたJAEE理事および国際委員会委員の協力により無事終了した。ポスターの出来がすばらしく、HPで情報発信に活用するのもいいと考える。今後、ポスターのみでなく、プレゼンの仕方に工夫をこらすとよりよい展示となる。
- AEE紹介パネルが、発送時、理由は不明だが関税の不払いでDHLに留められるトラブルが発生した。今後、同種の問題が起こる可能性はあるので、注意した方がよい。
- Silverの記念品が委員会より贈られてきたが、破損していた。賠償条件を満たしているので請求する。委員会に状況を伝え、再送を依頼する。記念品は、事務局に展示するとよい。
鴫原事務局長より14WCEE関係費について、当初予算750,000円に対し11月20日現在の支出629,268円で予算内に収まることが報告され、確認された。
鈴木会長より、今大会ではSTSで日本のカラーを発揮し、JAEEのリーダシップを示すことができたことに対し謝意が表された。
笠井理事より、ANCERによるLegends of Earthquake Engineering 選考について、理事会以降の経緯と、投票の結果、小堀先生、武藤先生、岡本先生が当選されたとの報告がなされた。
E3.議案
(1)入退会者・会費未納者(柏崎理事、鴫原事務局長、資料72-07-1〜2)
柏崎理事より、入会申込者5名(正会員2名、学生会員3名)、退会希望者3名について報告され、承認された。その結果、名誉会員16名、正会員1,196名、学生会員91名、法人会員96社となった。
鴫原事務局長より、会費未納者への請求結果として、10月31日時点の未納者が正会員86名学生会員26名であったものが、正会員22名学生会員5名から支払いがあった旨報告された。
(2)共催・後援・協賛(勝俣理事、資料72-08)
勝俣理事より、後援として2件のメール審議結果が報告され、2件について審議され、承認された。
(3)予算の流用(鈴木(康)理事、資料72-09-1〜2)
鈴木(康)理事より資料に基づき、年次大会事業費に予備費より750,000円流用することに、以下の説明があり、予算流用は承認された。
- 年度大会事業費は予算科目の中科目である。予算処理上、中科目の1つ1つが独立事業となっているので、支出決算が予算を上回るのはまずい。
- このため、予備費から予算の流用が必要となる。
- 公益法人では、その都度、予算流用書の作成が必要となるが、今回は理事会承認で済ませたい。
- 年度末に、一括して、予算流用書を作成し、公益法人の決算書に則った体裁にあわせる。
E4.懇談事項
(1)将来計画検討委員会(勝俣理事、資料72-10)
鈴木会長より、これまで2回開催された委員会活動状況について以下の報告がなされた。
第1回委員会(10月20日開催)
- 委員会の方針を確認し、設立経緯・設立理念について検討し、設立理念として
「世界地震工学会議などの国際学会に対する日本代表としての役割」
「地震防災に関する提言・知識の普及などの社会的活動」
「地震工学に関する学会を横断的に結ぶ学会としての役割」
の3項目が確認され、これらは今後も継続することとした。
- 国際化について、WCEE開催招致、IAEEの支援、EERIとの研究協定内容の確認等が検討項目として挙げられた。
- 日本地震工学シンポジウムは、他学会に対し、JAEEが運営することを約束しており、次回開催の準備を早急に開始する。
第2回委員会(11月20日開催)
- 財務内容の経緯、今後のありかたについて検討を開始した。
- 法人化は必要事項であり、次回総会で法人化を進めることの承認をうけ、定款作成等の作業を行う。
- 若手会員増強が大きな課題である。学生会員会費を無くし、会長名で地震工学に携わる先生方にレターを出し、学生会員を勧誘する。卒業後の特典を設定し、正会員継続者を確保する。
- 回日本地震工学シンポジウム実行委員会の委員長に東京工業大学の和田先生の内諾を得た旨報告がなされた。
(2)新規行事の企画(中村理事、資料72-11)
(3)行事の準備状況報告:緊急地震速報、学習教材(中村理事、資料72-12-1〜2)
中村理事より(2)、(3)について、以下の報告がされ、確認された。
- 「緊急地震速報講習会・展示会2008東海」、日時:2008年12月4日〜5日、場所:愛知工業大学八草キャンパス、入場料:無料(資料代3,000円)
- 「地震防災の学習教材の展示と実習」、日時:2008年12月13日〜15日、場所:三原市市民ギャラリー、入場料:無料
- 「E-ディフェンス首都直下地震防災・減災実験見学会」、日時2009年1月22日、場所:(独)防災科学技術研究所兵庫耐震工学研究センター、参加費:検討中
(4)会誌第9号の企画・会誌投稿要領(志波理事、資料72-13-1〜2)
志波理事より、会誌第9号の目次(案)と会報「日本地震工学会誌」投稿要領(案)につき、以下の報告およびこれに対する意見がだされ、承認された。
- 2009年1月31日発行予定で準備を進めている。執筆者の了承は取れている。今回から、名誉会員に聞くというインタビュー記事を連載する。2008年大会と14WCEEのSTSの報告はそれぞれ源栄理事と笠井理事にお願いする(原稿締め切り12月中旬)。
- 会誌は、これまで依頼原稿で構成されていたが、今後、一般からの投稿も掲載する目的で投稿要領(案)を作成した。
- 理事会で、著作権の取扱いが話題となっているので、論文集に準じ著作権の取扱いを加えた。
- 電子広報委員会でHPに掲載を進めていただき、一般からの応募を開始したい。
- 依頼原稿に対する、依頼状の発行および著作権の取扱いについて記載を検討する。
(5)論文集編集委員会の活動状況の報告(吉田理事、資料72-14-1〜3)
吉田理事より論文集編集委員会の活動として以下の報告およびこれに対する意見が出され、承認された。
1)論文集の会員・非会員の閲覧・入手の差別化に関するメール審議結果
- 非会員に対しては1年間情報を限定し、アブストラクトのみ公開とする
2)著作権譲渡書及び論文修正に関連した投稿規定の改正案
- HPの不備がある点に関しては、編集委員会、幹事会の結論を受け、電子広報委員会で検討し対応する。
- 4.原稿に(9)として、刊行後判明した著者の責任による訂正に関する項目を追加する。
- 訂正を行う場合、オリジナルはそのまま残し、訂正記事を追加し、訂正があったことが明示されるようにする。
- 7.著作権に(2)として著作権譲渡書の項目を追加する。
- 著作権譲渡書フォーマットが示された。住所、所属の記載は代表者のみとするようにフォーマットを変更することとなった。
3)その他
- 投稿論文にはコンタクトオーサーを2名設定し、連絡ミスによるトラブルを防止するような項目を追加する。
4)論文奨励賞の選考方法について
- 論文奨励賞選考内規が理事会で定められているが、これの詳細を定めた論文集編集委員会内規が紹介された。法人化の際には各種規定が詳細に定められていることが重要との観点から、本年度、若干手直しした。
(6)電子メディア委員会の活動状況の報告
大堀理事より、委員会の活動として、JAEEニュースの発行、サーバーの保守実施について報告があり、了解された。
(7)会員増強策(柏崎理事、資料72-15)
柏崎理事より、会員増強策の調査結果として、論文集の配布・公開、卒論・修論表彰、優遇措置等に関し、他学会の状況調査が報告された。今後の検討課題として、学生会員の無料化および優遇措置、卒論・修論の表彰が示された。
鈴木会長より、「学生会員の増加については、将来計画検討委員会でも課題としており、結果については、今後、提案させていただきたい。学生表彰は、大会で対象となる発表をセッションをまとめ、そこで審査するのも一計である」との意見が出された。
濱田時期会長より、「学生会員を増やすことは正会員増加にも繋がり、学会にとってプラス要因が多い。会費を無料としても学会財政に及ぼす影響は小さい。積極的に学生会員を増加する検討をするべき」との意見が出された。
(8)研究統括委員会の活動状況の報告(三輪理事、資料72-16)
三輪理事より、「津波災害の軽減方策に関する研究委員会」では、広く成果報告を行うため、第3会「震災対策技術展/自然災害対策技術展」でのシンポジウムとして3年間の活動報告会を開催した。開催日:2008年11月5日、場所:みやぎ産業交流センター(夢メッセMIYAGI)、テーマ:津波災害の軽減方策のいま・みらい。34名の参加があり、アンケートの結果、報告会の満足度は概ね良好であった。
(9)京大防災研からの要請への対応(勝俣理事、資料72-17)
勝俣理事より、文部科学省に対し東京大学地震研究所を共同利用・共同研究拠点化として認定要請する旨の依頼に対応する件は前回理事会で承認を受けたが、同様な依頼が京都大学防災研究所からあった。東大と同様の対応をする予定であると報告があり、承認された。
(10)その他
三輪理事より、IAEEの編集委員会で編集していたRegulations Seismic Design - World List 2008がWCEEの開催に合わせてインターネットで公開されたこと、IAEEのサーバーが容量不足のため建研の国際地震工学センターの協力を得てサーバーを借りて実施したことが紹介された。あわせて、JAEEなど各学会から協力をいただいたことに感謝の意を表することが伝えられた。
次回予定: 平成20年12月18日(木)16:30より
記録担当:犬飼
議事録承認
平成 年 月 日
会長 鈴木 浩平
平成 年 月 日
総務担当理事