津波等の突発大災害からの避難の課題と対策に関する研究委員会
委員会設置の背景と目的
東日本大震災では津波から避難できなかった1万9千名余の人命が失われた。懸念される南海トラフ巨大地震において同じ事態を起こさないためにも、また首都直下地震で発生しうる様々な課題に対処するためにも、津波等の突発災害からの避難の課題を調査研究し対策を検討することを目的とする。
この研究には多くの専門分野が関わる場が必要であり、分野横断的学会である地震工学会に設けられたこの研究委員会がその役割を担う。
設置期間
2012年8月1日~ 2016年3月31日
設置期間中の活動計画
- 第1部会:東日本大震災などで調査された避難のデータを収集し利用できるようにとりまとめる。収集したデータを活用し避難の対策が有効だった事例、有効でなかった事例を収集し教訓としてとりまとめる。
- 第2部会:津波、火災、浸水、洪水などからの避難の問題、帰宅困難問題を大都市、地方都市、ベッドタウンのそれぞれについて整理し、重要課題を選択して調査分析を行う。
- 第3部会:避難対策を検討する手段、リスクコミュニケーションの手段としての避難の数値シミュレーションに着目し、普及のための事例研究を行う。
- 第4部会:大都市における地震と津波の複合災害、巨大地震による大津波災害などからの避難の課題をより広く収集するため海外との情報交流を進める。
委員
- 委員長
- 後藤 洋三(東京大学地震研究所)
- 副委員長
- 柳原 純夫(奥村組土木技術部)
- 幹事長
- 山本 一敏(パシフィックコンサルタンツ)
- 副幹事長
- 市古 太郎(首都大学東京)
- 第1部会長兼幹事
- 佐藤 誠一 (日本工営)
- 第2部会長
- 久田 嘉章 (工学院大学)
- 第3部会長
- 堀 宗朗 (東京大学地震研究所)
- 第4部会長
- 村上 ひとみ (山口大学)
- 委員
- 荒木 秀朗(構造計画研究所)
池田 浩敬(富士常葉大学)
生田 英輔(大阪市立大学)
磯打 千雅子(香川大学)
大原 美保(土木研究所)
小川 雄二郎(防災インターナショナル)
奥村 与志弘(京都大学)
大森 高樹(日建設計シビル)
甲斐 芳郎(高知工科大学)
北浦 勝(金沢職人大学校)
久保 智弘(防災科学技術研究所)
小山 真紀(岐阜大学)
島村 誠(東京大学大学院)
鈴木 光(消防科学総合センター)
末松 孝司(東京工業大学)
高田 和幸(東京電機大学)
田中 努(エイト日本技術開発)
谷下 雅義(中央大学)
照本 清峰(人と防災未来センター)
中須 正(防災科学技術研究所)
仲村 成貴(日本大学)
廣井 悠(名古屋大学)
真船 奨(JR東日本防災研究所)
三上 卓(徳島大学)
三上 貴仁(早稲田大学)
森 伸一郎(愛媛大学)
山下 倫央(産業総合技術研究所)
山田 武志(ベクトル総研)
ユンナミ(尹 南二)(早稲田大学大学院院生)
Farnaz Mahdavian(京都大学大学院院生)
議事
資料
津波等の突発大災害からの避難の課題と対策に関する研究委員会 報告会
日時:2016年5月10日(火) 13:30~17:15
場所:工学院大学新宿キャンパス 28階第一会議室
報告会プログラム
司会 山本一敏(パシフィックコンサルタンツ)
1.開会
2.研究委員会全体と各部会の活動報告
研究委員会の概要 後藤洋三(東京大学) (参考資料01)
都市避難部会 久田嘉章(工学院大学)(参考資料02)
津波避難部会 佐藤誠一(日本工営) (参考資料03)
津波シミュレーション普及部会 末松孝司(東京工業大学) (参考資料04)
国際交流部会 村上ひとみ(山口大学) (参考資料05 )
3.特別講演
「避難」のスイッチどう入れる? 中川和之(時事通信社解説委員、静岡大学防災総合センター客員教授) (参考資料06)
4.パネルディスカッション
中川和之
後藤洋三(参考資料11)
佐藤誠一(参考資料12)
末松孝司
村上ひとみ
山本一敏(コーディネータ)(参考資料10)
津波等の突発大災害からの避難の課題と対策に関する研究委員会 報告書
報告書本編
参考資料1 避難シミュレーションのVVマニュアル
参考資料2 震災対策技術展(仙台)発表原稿
参考資料3 震災対策技術展(横浜)発表原稿