次世代型地震工学実験施設のあり方に関する研究委員会 第3回委員会・議事要旨(案)
1.日 時
平成18年10月17日(水)10:00−12:00
3.出席者
川島一彦、塩原 等、運上茂樹、中埜良昭
4.配付資料
資料3-1 第2回委員会議事要旨(案)
資料3-2 地震工学系実験施設の現状に関するアンケート調査(個人)(案)
資料3-3 地震工学実験データのオープン・アーカイブ化に関するアンケート調査(案)
資料3-4 George E. Brown, Jr. Network for Earthquake Engineering Simulation
5.打合せ議事要旨
1)前回議事録の確認
資料3-1を用いて川島委員長から説明が行われ、議事録として承認した。
2)実験施設の現状に関するアンケート調査(対個人)
資料3-2を用いて川島委員長から説明が行われた後、以下の議論を行った。
- 欧米諸国との実験施設の優劣を聞く設問では、大学研究者には欧米大学の実験施設との比較を、また、公的研究機関の研究者には欧米の公的研究機関の実験施設との比較を対象としていることが明確にわかるように設問に補足説明を加えるのがよい。
- アンケートは研究者にメールで送付する。日本地震工学会の名簿から研究者を抽出し、各委員が分担してアンケート本文及び回答票をメール添付で送る。この際、委員長名のアンケート調査依頼文に加えて、各委員から一言アンケート調査に対する協力依頼の文章を添えると回答率が高いと考えられる。各委員が分担する研究者についてはなるべく当該研究者に近いかよく知っている研究者を基本とするのが効果的である。
3)地震工学実験データのオープン・アーカイブ化に関するアンケート調査
資料3-3を用いて塩原幹事長から説明が行われた後、以下の打ち合わせを行った。
- 地震観測記録については強震観測推進連絡会議等の組織が担当したり公刊しているが、構造物の地震応答とこれを解析するための構造物周辺地震動については、地震工学実験データに含めればよいのではないか
- 観測テータを公開してよい期間の目安として、論文として公表できた時という選択肢を含めてはどうか?
- アンケートの趣旨を添付するのがよい。
- 実験施設の現状に関するアンケート調査と異なり、このアンケートは日本地震工学会の委員全員に行ってはどうか?なお、このためには、理事会の承認を得ておく方がよい。
4)NEESの概要について
資料3-4を用いて川島委員長から説明が行われた後、以下の打ち合わせを行った。
- NEESは単に施設整備費だけでなく、今後10年間の研究費がセットになった包括的研究施設拡充プログラムである。
- 地理的な分布も考慮して設置大学が選定されている。
- NEES/E-Defenseによる橋梁の耐震性に関する共同研究の一環として、平成18年8月〜9月に東工大とUCBがUCBの振動台を用いた橋脚の模型振動実験を行った。渡邊委員や学生3,4人が長期にわたって振動実験施設に滞在したが、実験スタッフの充実ぶりが印象的である。
- NEES施設とこれを用いた研究プログラムを逐次紹介するのが有効である。本委員会の平成18年度の報告書の一環としてとりまとめるが、それ以外になるべく多くの研究者の目に触れる工夫をする必要がある。こうした紹介文は日本地震工学会のニュースや論文集には不向きであるため、震災予防協会の「震災予防」に執筆し、これを本委員会の平成18年度の報告書として取り込むという考え方はないか?
- 執筆者としては、若手研究者がいろいろな形でNEESに滞在したりしているため、こうした中から適当な担当者を選んではどうか?
- 1施設につき、2,3枚程度でよいのではないか?施設の概要・特徴、施設整備予算、実施されつつある研究といった点をコアにし、その他参考になる項目から構成するといった紹介文でどうか?執筆者候補については、委員に名前を挙げてもらい、この中から選定してはどうか?
5)研究ニーズについて
次世代型施設のあり方を提案するためには、研究ニーズに関して議論しておくことが重要である。委員間のブレーンストーミングが有効である。
6.次回
第4回委員会は11月29日(水)10:00−12:00(建築会館307)とする。
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