近年におけるリモートセンシング技術の発展は著しいものがあり、地震や津波などの大規模災害が発生した場合の被害情報収集手段や、平常時の空間データの取得手段として、有効性が示されつつある。とくに近年打ち上げられた商業用の高解像度光学センサ衛星や合成開口レーダを搭載した衛星は、2003年イラン・バム地震、2004年新潟県中越地震、2004年スマトラ島沖地震津波、2006年ジャワ島中部地震などの災害において、迅速かつ明瞭に被害の状況を捉え、災害救援や応急復旧・復興などに極めて重要な情報を提供した。また、デジタル航空写真やレーザーデータなども含めたこれらのリモートセンシングデータは、3次元都市モデルの構築などのリスク評価におけるデータ整備においても利用され始めている。
このようなリモートセンシングの災害軽減への利用に関して、本研究委員会のメンバーは、以前よりそれぞれ独自に研究を行うとともに、米国地震工学会(EERI)や米国多領域地震工学研究センター(MCEER)などと協力して、同分野の国際ワークショップを毎年開催してきた。以上のような背景より、国際的な協力体制をより強固にしつつ、これまでの研究をより統合した形で発展させるために、日本地震工学会に研究委員会を設置した。
清野純史 | (京都大学大学院工学研究科) | |
越村俊一 | (東北大学大学院災害制御研究センター) | |
庄司 学 | (筑波大学大学院システム情報工学研究科) | |
高島正典 | (富士常葉大学大学院環境防災研究科) | |
中井正一 | (千葉大学大学院工学研究科) | |
能島暢呂 | (岐阜大学工学部社会基盤工学科) | |
松岡昌志 | (産業技術総合研究所情報技術研究部門) 幹事 | |
丸山喜久 | (千葉大学大学院工学研究科) | |
三浦弘之 | (東京工業大学大学院総合理工学研究科) | |
翠川三郎 | (東京工業大学大学院総合理工学研究科) 副委員長 | |
村尾 修 | (筑波大学大学院システム情報工学研究科) | |
山崎文雄 | (千葉大学大学院工学研究科) 委員長 |
2006年9月〜2009年3月
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