第3回 微動利用技術研究委員会
日 時
平成21年8月21日(金)14:00〜17:00
参加者
新井、上林、和仁、斎藤、長、飛田、林(康)、原田(代理中村)、森、盛川、保井、山田、森井 (敬称略) (計13名)
配付資料
配布資料3-0(JAEE微動委員会 第3回 議事次第):(森委員長)
配布資料3-1(微動利用技術委員会 第2回議事録(案)):(森委員長)
配布資料3-2(微動利用技術委員会 会議開催実績):(森委員長)
配布資料3-3(微動利用技術委員会 活動計画・行動予定):(森委員長)
配布資料3-4(微動利用技術関連文献リスト):(森委員長)
配布資料3-5(微動利用技術アンケート(案)):(森委員長)
配布資料3-6(実務における微動利用の対象と目的):(森委員)
配布資料3-7(コンサルタントにおける微動利用の一事例):(和仁委員)
配布資料3-8(話題提供資料 その1):(上林委員)
配布資料3-9(話題提供資料 その2):(上林委員)
議 事
1. 前回(第2回)委員会の議事録確認
森委員長より、第2回委員会の議事録確認がなされた。
2. 委員会規定の確認
- 旅費に関しては今後、規定額を配分する。
- 今後の委員会では各委員(1名もしくは2名)で1時間程度の話題提供を行う。
- 微動利用技術委員会のホームページは委員会の議事録をアップする。その際、議論の内容については各委員の名前は削除する。
3. 今年度の活動方針確認
(1)今年度の活動方針(案)として微動の同一観測があげられているが、同一観測に関して以下の意見があった。
- 同一地点観測に関して、同一地点観測を実施するならば目的を明確化する必要がある。
- また、場所と時期、着目する周期帯(短周期・長周期)をなど基準や計器を決める必要がある。
- H/Vを比較するならば3成分それぞれの特性を比較する必要がある。
- 常時微動はH/Vとアレーに着目することは不可欠である。
- 地盤以外で建物・橋梁などは最近、維持補修で注目されている。
- 理論は別として、色々な物を対象に測定を行う価値はある。
- 同一地点観測に関して、同一地点観測を実施するならば目的を明確にしないといけない。
- 目的を明確にするために地盤の周期を前もって把握するなど、条件を絞って測定を実施することが好ましい。
- 過去に実施した同一地点観測(神戸)では何を測定し、測定結果をどうするのかよく分からなかったことがあった。
- スペクトル特性を求めることと地盤構造を把握することを同じ土俵で考えることは難しい。H/Vだけに着目して一斉測定をすることでもいいのではないか。
- 次回委員会にて森委員長が同一地点観測を行う目的(落としどころ)、測定場所を決めて提案し、委員長から各委員に共同観測の参加を促すことが必要ではないか。
- 測定場所はKiK-net, K-NETなど地震計が設置されているところで、フラットな地点がよい。
- 測定結果が測定機器の違いによるところが大きい恐れがある。
- 各委員がイメージしていることは違うので、成果(落としどころ)やストーリーを提案することが必要
(2)利用ガイドライン素案に関して以下の意見があった。
- この委員会の役割は微動観測を促進していくことである。
- 微動について基礎的な方法論をきちんとまとめた物は少ない。
- 利用目的のためのガイドラインではなく、手法のガイドラインを作成する必要がある(測定者に対してのガイドラインで利用者側の立場に立つことは難しい)
- その際、利用者がある程度理解できる程度の内容とする。
- まずは委員長が素案(サンプル)を作成し、各委員に配分し意見を聞く。素案として、ガイドラインの目次(最終版の目次ではない)を作成する必要がある。
- 利用目的は個人の意見が入りやすくガイドラインとして整理しにくい。しかし、方法論を整理することは書きやすい。
- 過去の論文でも方法論が書かれてある論文は少ない。
- 微動測定を行う人の足並みが揃わないことには、利用立場の人も足並みが揃わない。
- 微動波形の利用の仕方で結果が違うこともある。
- ガイドラインは色々な整理方法があるが、誰かに確認してもらい追記する箇所も出てくると考えられる。
- 大学の研究室では先輩から後輩に伝わる伝統的な方法によって測定されているのが現状である。方法論をまとめた本があれば多くの学生が利用することができる。
- 振動障害に関するガイドライン作成を行う。
- 委員会として出したガイドラインが、教科書とはずれている場合は委員会内で議論する必要がある。
- 常に根拠として教科書を引用する必要がある
4. 話題提供
<和仁委員>
コンサルタントにおける微動利用の一事例として、話題提供された(配布資料3-7)。
<上林委員>
上林委員より「傾斜基盤構造推定における微動H/Vスペクトルの頑健性とそれを用いた大阪平野南部域の盆地構造モデルの改良」と題した論文が紹介され、大阪堆積盆地で3次元計算を行った事例が紹介された(配布資料3-8、3-9)。
5. 次回委員会
第4回委員会開催日時は下記とする。場所は建築会館。
第4回委員会 平成21年10月28(木) 14:00〜17:00
6. 閉会
森委員長から、参加委員にお礼が述べられ、閉会とした。
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