#############################################################
# JAEE NEWS No.113 2006/1/13 日本地震工学会ニュース No.113 #
#############################################################
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
昨年はインド洋でのスマトラ島沖地震津波の行方不明者の捜索とともに初春を迎
えましたが、今年は無事新年を迎えられました。しかしながら昨年を振り返ると
課題は山積です。国内では、その後 3月20日、強い震動に見舞われる確率が低い
とされていた地域を福岡県西方沖地震が襲いました。皮肉にも政府から、全国を
概観する地震動予測地図が発表される3日前のことでした。さらに7月23日の千葉
県北部の地震で首都圏は大騒ぎ、 8月16日の宮城県沖の地震は被害こそそれ程で
もありませんでしたが、想定されていた地震との関連がはっきりせず、地震発生
の長期予測の限界を露呈しました。海外では、イラン、チリ、中国などで地震被
害があり、10月8日のパキスタン大地震では今も多くの被災者が飢えと寒さに苦し
んでいます。また、年の瀬になって「耐震偽装」という前代見聞の不祥事が発覚、
問題の解決は越年しました。
今年は、内閣府の中央防災会議が昨年の防災白書を受けて、災害被害を軽減する
国民運動の推進を図るという方針を発表しています。具体的中身はこれからです
が、対地震技術の発展推進はもちろん、それを受け止め利用する国民一人ひとり
の地震への理解をすすめ、防災への行動をどのようにサポートするか。日本地震
工学会をはじめ地震関連の学会も、学者や技術者の枠内にとどまらず広く国民に
浸透できる活動ができるかどうかの真価を問われる年になりそうです。(武村)
※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index_j.html
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《日本地震工学会関連のニュース》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
○地震工学会論文集・特集号について
論文集編集委員会
このたび論文集編集委員会では,各分野の横断的な技術課題,先端的な技術課題
などをはじめとする地震工学に関するタイムリーな課題を特集号として取り上げ,
いつ,どこでも必要な学術論文を入手できる電子ジャーナルとしての特性を積極
的に活用したいと考えております.特集号では大会のオーガナイズド・セッショ
ン(OS)やシンポジウム、会員による公募によって、特定のテーマに関する論文
や報告を募集し、論文集として発行したいと思います。特集号のテーマの受付、
発行方法、論文・報告の募集から審査・発行までの手続き、などの詳細は日本地
震工学会・学術論文のホームページに掲載されていますので、ご参照ください。
つきましては皆様の積極的な特集号への応募をお願いいたします.
http://www.jaee.gr.jp/journal/index.html
【地震工学会論文集特集号「震度計と強震計データの利活用」投稿論文公募について】
表記の特集号への論文投稿の申し込みは1月9日に締め切らせて頂きました。多数
の応募を頂き、ありがとうございました。しかしながら年末年始のサーバー障害
(サーバー停止期間:1/2 08:44 - 1/6 10:29、サーバー不調期間:1/6 10:29 -
1/10 11:23)により、この期間中に論文集特集号申し込みされた方 は、メール
が学会宛に届いていない可能性があります。そこで該当される方は至急、学会宛
にメールを再送して頂くよう、お願い致します。(論文集編集委員会)
http://www.jaee.gr.jp/journal/index.html
○会員アンケート調査結果のご報告(1/9)
日本地震工学会では、会員の皆様へのサービス向上を図るため、昨年11月8日〜11
月21日の期間、メールによる会員アンケート調査を実施させて頂きました。
このアンケートの結果がまとまりましたので以下のサイトをご覧下さい.
ご協力ありがとうございました.
http://www.jaee.gr.jp/members/questionnaire.html
○第12回日本地震工学シンポジウム(2006)
期 日: 2006年11月3日(金)〜5日(日)
会 場: 東京工業大学大岡山キャンパス(東京都目黒区大岡山2-12-1)
論文形式: 4ページ、全文審査
論文締め切り: 2006年5月初旬予定
http://www.jaee.gr.jp/news/information/sympo2006.html
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/news/back_number/index_b.html
で御覧いただけます。
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は admin-n@news.jaee.gr.jp にお寄せください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp, 電話:03−5730−2831,FAX:03-5730- 2830)
にお寄せください。
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《地震災害情報》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
<2005年中国江西省の地震の関連情報>
○2005年中国江西省の地震に関する情報をホームページに掲載しています。
http://www.jaee.gr.jp/news/disaster/2005china.html
<2005年イラン南部の地震の関連情報>
○2005年イラン南部の地震に関する情報をホームページに掲載しています。
http://www.jaee.gr.jp/news/disaster/2005S_iran.html
<2005年パキスタンの地震関連情報>
○2005年パキスタンの地震に関する情報をホームページに掲載しています。
http://www.jaee.gr.jp/news/disaster/2005pakistan.html
<2005年宮城県沖の地震の関連情報>
○2005年宮城県沖の地震に関する情報をホームページに掲載しています。
http://news.jaee.gr.jp/news/disaster/2005miyagi.html
<2005年福岡県西方沖地震の関連情報>
○2005年福岡県西方沖地震に関する情報をホームページに掲載しています。
http://www.jaee.gr.jp/news/disaster/2005hukuoka_W.htm
○九州大学の福岡県西方沖地震 調査・観測情報
http://fukuokaeq.arch.kyushu-u.ac.jp/index.htm
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《国の地震防災情報》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
○地震調査研究推進本部
「全国を概観した地震動予測地図」報告書(2005/12/14更新)
http://www.jishin.go.jp/main/chousa/05mar_yosokuchizu/index.htm
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《新刊紹介》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
○「日本の地形・地盤デジタルマップ CD-ROM付」若松加寿江・久保純子・松
岡昌 志・長谷川浩一・杉浦正美 著
本書は地形・地盤特性の GIS(地理情報システム)データベースであるが,これま
での同種のデータベースとは異なり,日本全国を対象に統一基準に基づき地形区
分が行われている。内容は,データの解説に加えて,高潮や洪水氾濫による浸水
域の予測,地盤の平均S波速度分布の推定,液状化危険度の予測,流域単位の潜
在的侵食速度分布の推定手法とその成果図となっている。付属のCD-ROMには,地
形分類,表層地質(地質時代区分),標高,傾斜,起伏量などの数値データが約1km
四方の基準地域メッシュ単位で保存されている。ファイル形式は,GISソフトに
そのまま組み込めるMapInfo TAB形式,Shape File形式に加え,ASCII形式(テキ
ストデータ),高解像度のサンプル画像(ビットマップ形式)の4種類とユーザー
の便宜にも気を配られている。地震ハザード評価をはじめとして自然災害の被害
分析,建設,地理,教育,環境など多方面での本書の活用が期待される。
内容は,http://www.utp.or.jp/shelf/200511/060748.htmlでも紹介されている。
(弘前大 片岡俊一)
A5判・函入 112頁+CD-ROM 1枚
価格:9,000円 (税別)
発行:東京大学出版会 ISBN4-13-060748-0
発行年月:2005年11月
○「地盤液状化の物理と評価・対策技術」吉見吉昭・福武毅芳 著
液状化や流動のメカニズムを最新の知見で解説し,液状化地盤に構造物を設計す
るための解析技術のノウハウを提示。液状化の周辺分野の知識も平易かつ体系的
にまとめ,解析法は簡易法から詳細解析まで記述してあるので,実務者にも研究
者にも理解しやすい内容になっている。また,実験,構成式,解析にあたって
は,構造工学と地盤工学の専門家間の相互理解を深めるよう心がけるとともに,
図,コラム,脚注,付録などを多く用い丁寧な解説を施しているので,読者の理
解を大いに助けるだろう。
A5版330ページ
定価:4,000円 (税別)
発行:技報堂出版
発行年月:2005年10月
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
%%%%%%《行事案内行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%%
○ Journalof Earthquake Engineering and Structural Dynamics
-Special Issue on Seismic reliability analysis of structures-
原稿締切: 2006年 7月31日
http://www3.interscience.wiley.com/cgi-bin/fulltext/112216680/main.html,ftx_abs
○(社)物理探査学会 第2回地震防災シンポジウム
「首都圏の地下構造と地震防災」
主 催:(社)物理探査学会 地震防災研究会
共 催:(社)物理探査学会 地盤探査研究会
大都市大震災軽減化特別プロジェクト1
東京工業大学 都市地震工学センター
日 時:平成 18 年 1月 20日(金) 10:00 〜 17:20
会 場:早稲田大学国際会議場(総合学術情報センター内)
お申込み及び詳細は下記のホームページまで
http://www.segj.org/research/bosai/j_sympo3_prog.html
○第7回都市地震防災セミナー(東京)
日時:2006年1月24日
主催:21世紀COE「都市地震工学の展開と体系化」
東京工業大学都市地震工学センター(CUEE)
http://www.cuee.titech.ac.jp/Japanese/Events/Data/seminar_060124.html
○第55回理論応用力学講演会 講演募集
開催日 2006年1月24日(火)〜26日(木)
開催場所 京大会館(〒606-8305 京都市左京区吉田河原町15-9)
http://news-sv.aij.or.jp/nctam/
○【震災対策技術展(横浜)シンポジウム
「安全な住宅はいのちを救うー日本と諸外国を対象としてー」のご案内】
脆弱建造物の改修と人口集積地域の地震防災対策推進とその方策
に関する研究委員会では、2月2日午後に震災対策技術展横浜会場にて
シンポジウムを開催いたします。
国内外の講師により、脆弱建造物の地震防災対策を推進するための
先進的な技術・行政制度・コミュニティー活動を紹介しますので、
奮ってご参加ください。
1)シンポジウム概要
日時:2月2日(木) 12:30-16:00
場所:横浜国際平和会議場(パシフィコ横浜)204会場
定員:150名、資料代:1,000円
プログラム・講演者等は下記のWEBにてご確認ください。
http://www.exhibitiontech.com/etec/seminar-y.html
2)お申込み
「震災対策技術展」事務局 担当: 兼松
事前登録用WEB:http://www.exhibitiontech.com/etec/syotaiken.html
○第25回震災予防協会講演会「災害列島の自然を考える:地震・火山・津波と日本人」
日 時 2006年2月3日(金)13:00−16:25
場 所 パシフィコ横浜
主 催 震災予防協会
参加費 1000円(資料代を含む)
講演(全て仮題)
・日本列島の土台を創った巨大地震 平 朝彦((独)海洋研究開発機構)
・巨大津波のなぞにせまる 佐竹健二((独)産業技術総合研究所)
・巨大噴火の歴史と日本人 鎌田浩毅(京都大学)
(司会:武村雅之(鹿島建設))
http://wwwsoc.nii.ac.jp/kazan/J/
○ニュージーランド地震工学会(New Zealand Society for Earthquake Engineering)
年次大会講演募集
日時: 2006年3月10-12日
場所: Napier, New Zealand
アブストラクト締切: 2005/10/13
詳しくは下記をご覧下さい。
http://www.nzsee.org.nz/EVENTS/nzsee2006firstcall.pdf
○100th Anniversary Earthquake Conference
-Commemorating the 1906 San Francisco Earthquake-
(San Francisco, California, USA)
日時: 2006年4月18-22日
※下記からレジストレーションができます。
http://www.1906eqconf.org/fullconfReg.htm
○3rd International Symposium on
"THE EFFECTS OF SURFACE GEOLOGY ON SEISMIC MOTION" ESG 2006
日時: 2006年8月30日-9月1日
場所: Grenoble, France
http://esg2006.obs.ujf-grenoble.fr
○1st European Conference on Earthquake Engineering and Seismology
日時: 2006年9月3-8日
場所: Geneva, Switzerland
http://www.ecees.org
○5th International Conference on Seismology and Earthquake Engineering
日時: 2007年 5月14-16日
場所: Tehran, Iran
アブストラクト締切:2006年6月1日
http://www.iiees.ac.ir/SEE5
○9th Canadian Conference on Earthquake Engineering
日時: 2007年6月27-29日
場所: Ottawa, Canada
http://www.9ccee.ca/
○14th World Conference on Earthquake Engineering (14WCEE)
日時: 2008年 10月12-17日
場所: Beijing, China
http://www.14wcee.org
○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.
http://www.jaee.gr.jp/news/information/index.html
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
|