#############################################################
# JAEE NEWS No.127 2006/9/1 日本地震工学会ニュース No.127 #
#############################################################
3ヶ月ほど前、関東大震災の横浜での体験を話したいというおばあちゃんから連絡を
受けました。震災当時20歳!?電話の向こうの声は到底102歳だとは思えません(百歳
以上の方と話すのは生まれて初めてでしたが)。お宅へお伺いして2度びっくり。息
子や娘のすすめを断り一人暮らしで頑張っておられたからです。4時間に渡ってお話
を伺いました。一番心を打たれたのは、震災後あの悲惨な状況が忘れられず、結婚さ
れた先のおうちの菩提寺で、毎年9月1日に犠牲者のために慰霊祭を行われてきたこと
です。お寺に自分が行けないときは費用をお寺に仕送りされ、その返礼のはがきが束
になって残っていました。80年間、まるで官製はがきの博物館のようです。関東大震
災は今でも生きている。この出来事は永遠に伝えなくてはならないと心から感じまし
た。9月号の月刊「地理」(古今書院)でおばあちゃんの体験を取り上げています。
ぜひご一読いただき是非、関東大震災を実感してください。(武村)
※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index.html
%%%%%%%%%%%%% 《日本地震工学会関連のニュース》 %%%%%%%%%%%%%
○IAEE秘書 太田三香子ご逝去
約40年間の長きにわたり、国際地震工学会(IAEE)中央事務局の
秘書を務めていただいた、太田三香子には、8月11日にご逝去されました。
なお、同15日の葬儀では、現IAEE会長の、片山恒雄先生が、
弔辞を述べられたほか、世界各国の理事などからの弔電が紹介されました。
太田さんの、IAEEへの長年のご協力・ご尽力に感謝しますとともに、
ご冥福をお祈りいたします。(家村)
○第12回日本地震工学シンポジウム・ホームページを公開中
12JEES運営委員会
2006年11月3日(金)〜5日(日)に開催予定の同シンポジウムのホームページ
を以下のURLで公開しています.
今回は論文投稿から査読,参加登録まですべてWEBベースで行います.情報は順次
追加していきます.
http://www.12jees.jp/
○新規研究委員会の委員を公募します
委員会名:土構造物におけるライフサイクルコスト戦略の研究委員会
期間:平成18年度〜平成20年度(3カ年)
期待される成果
・LCCを計算する手法を提案する。
・いくつかの事例につき、所期の建設時の防災への配慮がLCCの逓減を満たすこと
を例証する。
・耐震設計が土構造物においても重要であることを広く知らしめる。
詳細は、http://www.jaee.gr.jp/contribution/con05/con05_r01.html
○地震工学会論文集第6巻第3号発行のお知らせ
論文集編集委員会
日本地震工学会では,毎年,論文集を年4回(2,5,7,11月)に電子ジャ
ーナルとして発行しております.論文は日本地震工学会のホームページにてご
覧いただくことができます.本年度(第6巻)の3号が発行されましたので,1,
2号と合わせて題目と著者を紹介致します.また,論文集編集委員会では,皆
様の論文投稿をお待ちしております.
<2006年8月,第6巻第3号発行>
(論文)
1. 平井俊之,釜江克宏,伊藤進一郎,西岡勉,入倉孝次郎,分岐断層の特性
化震源モデルを用いた兵庫県南部地震の強震動シミュレーション,pp.1-11
2. 小金丸健一,鈴木信久,森健,清水善久,供給ネットワークにおける耐震
性評価手法の研究,pp.12-26
3. 藤川智,先名重樹,藤原広行,大井昌弘,2004年新潟県中越地震の強震観
測点における表層地盤の地震動増幅,pp.27-42
<2006年5月,第6巻第2号発行>
(論文)
1. 鹿嶋俊英,北川良和,強震記録から推定した9階建免震建物の地震時挙動,pp.1-16
2. 中村晋,秋山充良,澤田純男,安中正,西岡勉,被災度と関連づけたRC橋
梁の損傷確率の評価手法とその適用,pp.17-34
(報告)
3. 清田隆,東畑郁生,khalid Faroop,Obaid Hassan Qureshi,パキスタン
地震被害調査報告,pp.35-57
<2006年2月,第6巻第1号発行>
(論文)
1. 早野洋史,三田彰,FBG ハイブリッドセンサの提案とその活用による構造
損傷検知手法に関する研究,pp.1-10
2. 藤本一雄,翠川三郎,近接観測点ペアの強震記録に基づく地盤増幅度と地
盤の平均S波速度の関係,pp.11-22
3. 森川信之,神野達夫,成田章,藤原広行,福島美光,東北日本の異常震域
に対応するための最大振幅および応答スペクトルの新たな距離減衰式補正係
数,pp.23-41
○猿橋賞への推薦について
女性科学者に明るい未来をの会より、2007年度猿橋賞の推薦依頼がきました。この機
会に是非、本会より本会会員を推薦したいと考えています。本会の推薦を受けたい方
は猿橋賞の受賞候補者推薦書(http://www.saruhashi.net/downloads.html)に記入の上、
9月15日までに事務局(office@general.jaee.gr.jp)にお送り下さい。
※猿橋賞は、自然科学の分野で顕著な研究業績を収めた女性科学者に贈られる賞で
す。対象は本年11月30日現在で50歳未満の方で、年1名が受賞されます。詳細はこち
ら(http://www.saruhashi.net/)をご参照ください。
____________________________________
JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/stack/back_number/index_2007.html
で御覧いただけます.
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は
admin-n@news.jaee.gr.jp にお寄せください。
____________________________________
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp,
電話:03−5730−2831,FAX:03-5730-2830)にお寄せください。
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
%%%%%%%%%%%%%%%%% 《地震災害情報》 %%%%%%%%%%%%%%%%%
<2006年インドネシア・ジャワ島中部の地震の関連情報>
○2006年インドネシア・ジャワ島中部の地震に関する情報をホームページに掲
載しています。
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2006/2006indonesia.html
「インドネシア・ジャワ島中部地震災害調査速報会」のお知らせ
主旨:
5月27日(土)早朝にインドネシア・ジャワ島中部のジョグジャカルタ郊外で発生した
マグニチュード6.3の地震は、バントゥール県を中心に甚大な被害をもたらしました。そ
の原因を究明するため、文科省科研費「2006年5月27日インドネシアジャワ島中部地震に
よる被害に関する調査研究」(代表者:九州大学教授川瀬博)が認められ、日本地震工学
会・日本建築学会・土木学会・地盤工学会・地震学会など関係学会の協力のもとで研究チ
ームが組織され、これまで現地調査・地震情報収集および解析等の調査研究を 企画し、現
在鋭意実施中です。今回、下記の予定でその調査研究成果の概要を速報の形で広く報告す
ることといたしましたので、興味のある方々は是非ご来場ください。
日時: 2006年9月13日(水曜日) 10:00−17:00 (開場9:30)
場所: 東京大学弥生講堂(一条ホール)
〒113-8657 東京都文京区弥生1-1-1 東京大学農学部内
地下鉄東大前駅から徒歩1分
http://www.a.u-tokyo.ac.jp/yayoi/map.html
主催: 科研費「ジャワ島中部地震による被害に関する調査研究」プロジェクトチーム
共催(予定): 日本地震工学会・日本建築学会・土木学会・地盤工学会・地震学会
定員: 280名(先着順)
参加費: 無料
参加登録: toroku913@seis.arch.kyushu-u.ac.jp あて氏名と所属機関、連絡先を記入の上
1名につき1メールを送付ください。件名は「参加登録希望」としてください。
問合先: 九州大学大学院人間環境学研究院・川瀬博(kawase@arch.kyushu-u.ac.jp)
または東京大学地震研究所・壁谷澤寿海(kabe@eri.u-tokyo.ac.jp)
<2005年パキスタンの地震関連情報>
○2005年パキスタンの地震に関する情報をホームページに掲載しています。
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2005/2005pakistan.html
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
%%%%%%% 《行事案内行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%
○第2回アジア科学技術フォーラム
日時:9/8(金)10:00〜17:30
場所:東京コンファレンスセンター・品川
詳細:https://www.prime-intl.co.jp/ASTF/program.html
○「実大三次元震動破壊実験施設(E-ディフェンス)を用いた橋梁耐震実験研究
平成 17年度研究成果発表会 橋梁はどこまで巨大地震に耐えられるか?」
主催:独立行政法人 防災科学技術研究所 共催:日本地震工学会
日程: 平成18年9月12日(火) 10:00〜17:00
会場:世界貿易センタービル3階 B会議室(東京都港区浜松町)
〒105-6103 東京都港区浜松町2-4-1
世界貿易センタービル3階 WTCコンファレンス センター
概要:世界最大の震動台(E-ディフェンス)が兵庫県三木市に建設され平成17年度から
実運用に入った。これに伴い、H18年度に実施される実大規模の橋梁耐震実験の予備検
討が平成17年度より開始されている。このシンポジウムでは、1)大型橋梁耐震実験研
究の概要、2)大型耐震実験研究実施に向けた 事前実験研究、3)E-ディフェンスにおけ
る公募研究成果についての報告を行い,関連する分野の技術者・研究者とのディスカッ
ション等を通じ大型耐震実験の必要性を理解することを目的とする。
参加人数: 90名、先着順、定員に達し次第、締め切らせて頂きます。
なお,当日の受付はしておりませんので,予めご了承下さい。
参加費:無料
申込み方法:E-mail:b.janda@bosai.go.jp またはFAX:0794-85-8993まで
1)氏名、2)所属・役職、3)連絡先住所・TEL・FAX・E-Mailを明記の上、ご連絡下さい。
問い合わせ:防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター
担当:右近・米谷 TEL:0794-85-8973
○文部科学省21世紀COEプログラム「第9回都市地震防災セミナー」(東京工業大学)
日時:平成18年10月6日(金)午後2時〜4時
場所:東京工業大学キャンパス・イノベーションセンター 1階国際会議室
東京都港区芝浦 3-3-6 TEL:03-5440-9020
プログラム:
1) 鉄骨ビルの耐震設計における問題点と将来の展望 山田 哲 助 教授
2) 人間行動分析からの都市地震防災計画へのアプローチ 大佛俊泰 助 教授
参加費:無料(参加者には資料配布)
定員:100名
申し込み:事前に下記にお申し込みください.
問合せ先:東京工業大学都市地震工学センター
TEL:045-924-5576 FAX:045-924-5199
office@cuee.titech.ac.jp
詳細は下記のURL参照
http://www.cuee.titech.ac.jp/Japanese/Events/Data/seminar_061006.html
○第9回地震防災技術懇話会
講師:野上仁昭博士「米国での長年の研究生活を振り返る:人生様々」
主催:土木学会、後援:日本地震工学会
日時:11月13日(月)、16:00〜18:00
場所:土木会館講堂/東京都新宿区四谷一丁目無番地
定員:70 名
参加費:土木学会正会員2,000円 非会員2,500円 学生500 円
申込方法:土木学会HP行事案内(
http://www.jsce.or.jp/event/frameset.htm)
○ インド地震工学シンポジウム:The 13 th Symposium on Earthquake Engineering
日程:2006年12月18日-20日
場所:Roorkee, インド
URL:
http://www.iitr.ernet.in/common/symposia/pages/about.htm
梗概締切:2006年8月1日
論文受領:2006年10月1日
全論文提出期限:2006年10月15日
E-mail:13see@iitr.ernet.in
○5th International Conference on Seismology and Earthquake Engineering(再掲)
日時: 2007年 5月14-16日
場所: Tehran, Iran
※ アブストラクト締切が7/1に延びました.
http://www.iiees.ac.ir/SEE5
○ Computational Methods in Structural Dynamics and Earthquake Engineering
日程:2007年6月13日-15日
場所:Rethymno, Crete, Greece
URL:http://www.eng.ucy.ac.cy/compdyn2007
梗概締切:2006年10月15日
論文受領:2006年11月30日
全論文提出期限:2007年2月28日
連絡先:Institute of Structural Analysis and Seismic Research
National Technical University of Athens
Zografou Campus, Athens 15780
Greece
E-mail:compdyn2007@central.ntua.gr
○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.
http://www.jaee.gr.jp/event.html
Copyright (C) 2001-2012 Japan Association for Earthquake Engineering. All Rights Reserved.