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# JAEE NEWS No.160 2008/3/3 日本地震工学会ニュース No.160 #
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先日、文部科学省から小中学校の学習指導要領の改定案が発表された。報道によ
ると、算数・数学の授業時間数は現在の18%増、理科は23%増となるそうであ
る。理科離れや国際的に見た日本の学力低下が指摘されている中で、科学技術立国
を今後も維持していくためにも、重要な転換であると考えてよいと思う。
この改革案が実施に移されると、理数科目の教員増加が必要になってくると考え
られる。これに関して、ここ数年不思議に思っていることがある。小学校教諭およ
び中・高等学校の理科の教員免許は主に物理学科や化学科といった理学系でしか取
得できず、機械・建築・電気といった工学系の学科ではほとんど取得できないこと
である。特に、工学系の場合、カリキュラム等の制約から工業高校の教員免許が中
心となっていて、小学校の教員免許は取れないのである。
一方、小学校で全ての教科を教えている教員を対象としたアンケート結果に関し
て、教員歴が長くなっても理科の授業に自信が持てない教員が多数居ることも報じ
られた。理科の教育には、「現象と原理の理解」の面と「現象と原理の応用」の面
があると思う。今でもその両者が教えられているが、工学系出身の者にも小中学校
の理科の授業を担当できるようにして、「理科の実生活への応用」部分をもっと教
えることができるようにしたら、小中学生の理科への興味も一層増すのではないか
と思う。読者諸賢は、この問題についてどのように考えられるでしょうか。
(小林信之)
※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index.html
%%%%%%%%%%%%% 《日本地震工学会関連のニュース》 %%%%%%%%%%%%%
○選挙投票のお願い
正会員の皆様、選挙管理委員会からのお知らせです。
来期「次期会長」「副会長」「監事」の選挙を実施いたします。
事務局より、2月29日付けで投票用紙等を発送いたします。
投票期限が3月19日(当日消印有効)になっております。
投票をよろしくお願いいたします。
なお、本会役員候補推薦委員会から推薦された候補者を本会サイト
(
http://www.jaee.gr.jp/general/election2008.pdf)において紹介しています。
ご参照ください。
○セミナー「強震動予測レシピ−新潟県中越沖地震や能登半島地震などに学ぶ−」
日 時:平成20年4月11日(金) 9:45〜17:00
会 場:大阪工大摂南大学大阪センター(大阪駅より徒歩5分)
主催:日本地震工学会、関西地震観測研究協議会
内容
(1) 強震動予測に必要な基礎概念(((財)地域 地盤 環境 研究所 香川敬生氏)
(2) 反射法探査と地盤構造のモデル化((株)阪神コンサルタンツ 山田浩二氏)
(3) 統計的グリーン関数法(大阪工業大学 堀家正則教授)
(4) 強震動予測レシピ(愛知工業大学 入倉孝次郎教授)
(5) 最近の被害地震などへの適用例(京都大学原子炉実験所 釜江克宏氏)
(6) 将来の大地震予測への適用例((株)ニュージェック 羽田浩二氏)
受講料:日本地震工学会および関西地震観測研究協議会会員:6,000円
(学生会員2,000円)
定員:100名(先着順)
申込方法:申込み用紙は日本地震工学会ホームページからダウンロードして、必要事項
をお書きのうえ、メールあるいはFAXにて日本地震工学会までお申込ください。
申込み・問合せ先:日本地震工学会事務局
108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館4階
電話:03-5730-2831 FAX:03-5730-2830
電子メール:office@general.jaee.gr.jp
詳細:
http://www.jaee.gr.jp/event.html
○防災講演会「地震災害に備える〜地震情報の利用とわが家の地震対策〜」
日 時:平成20年3月9日(日)13:00〜16:30
会 場:鳥取県立図書館2階会議室(鳥取市尚徳町101)
内容
(1) 地震のはなしと地震情報について(前京都大学防災研究所 渡辺邦彦氏)
(2) 鳥取県の地震防災の取り組みについて(鳥取大学 西田良平教授)
(3) 地域とわが家の地震対策について(大阪市立大学 宮野道雄教授)
受講料:無料
参加申し込み: 当日直接会場にお越し下さい(定員100人程度につき先着順)
問い合わせ先: 野口竜也(鳥取大学工学部土木工学科) TEL&FAX: 0857-31-6097
詳細:
http://www.jaee.gr.jp/event.html
○セミナー「地震発生確率 −理論から実践まで−」
日 時:平成20年4月22日(火)14:00〜17:00
会 場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20 建築会館内)
主催:日本地震工学会
内容
(1)確率論的震源モデルと地震発生確率(東京大学地震研究所 島崎邦彦 教授)
(2)確率論的地震ハザードの算出方法(清水建設(株) 石川 裕 氏)
(3)確率論的地震動予測地図の社会的意義と使い方(防災科学技術研究所 藤原広行氏
受講料:日本地震工学会会員:3,000円(学生会員1,000円)
定員:130名(先着順)
申込方法:申込み用紙は日本地震工学会ホームページからダウンロードして、必要
事項をお書きのうえ、メールあるいはFAXにて日本地震工学会までお申込くださ
い。
申込み・問合せ先:日本地震工学会事務局
108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館4階
電話:03-5730-2831 FAX:03-5730-2830
電子メール:office@general.jaee.gr.jp
詳細:
http://www.jaee.gr.jp/event.html
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JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/stack/back_number/index_2007.html
で御覧いただけます.
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は
admin-n@news.jaee.gr.jp にお寄せください。
____________________________________
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp,
電話:03−5730−2831,FAX:03-5730-2830)にお寄せください。
%%%%%%%%%%%%%%%%% 《災害情報》 %%%%%%%%%%%%%%%%%
○2007年新潟県中越沖地震
下記に関連情報のリンク集を掲載しています。
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2007/2007chuetsu_oki.html
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%%%%%%% 《行事案内行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%
○防災研究フォーラム第6回シンポジウム
テーマ:能登半島地震と新潟県中越沖地震から学ぶ
主催:防災研究フォーラム、地震調査研究推進本部(事務局 文部科学省)
共催:京都大学防災研究所、東京大学地震研究所、(独)防災科学技術研究所
日時:平成20年3月15日(土)
会場:東京大学小柴ホール(本郷キャンパス 理学部1号館)
プログラム、参加申し込み、ポスター等(http://www.dprf.jp/をご覧下さい)
○活褶曲帯における防災シンポジウム
2004年新潟県中越地震被害の教訓にもとづく今後の課題・対策への提言
主催:土木学会
後援:日本地震工学会、他
日時:2008年3月21日(金) 9:15〜16:50
場所:土木学会講堂等(東京都新宿区四谷)
参加費:無料
詳細:http://www.active-folding.com/http://www.nees.org
○地震時の橋梁構造物の挙動に関するインターネット・セミナー
2008年3月25日に、アメリカの地震工学ネットワーク(NEES)がアメ
リカ地震工学会(EERI)の後援で、地震時の橋梁構造物の挙動に関する
インターネット・セミナー(Webinar)行います。ネヴァダ大学の"Saiid
" Saiidi教授とカリフォルニア州運輸局のMichael Keever氏が
- NEESにより異なる研究施設で橋梁構造物の実験を分担した研究方法
- 地盤と構造物の相互作用
- 橋梁各部の挙動
- 新しい複合構造およびピアの塑性ヒンジ
- 現在の設計の考え方と橋梁の挙動
などについて話をします。セミナーは、3月25日の東海岸の時間で正午、
太平岸時間で正午の2回行います。その後は、いつでも内容をダウンロ
ードすることができます。セミナーあるいは後でダウンロードするのに
興味のある方は、
http://www.nees.org
で登録してください。
○International Conference on Earthquake Engineering and Disaster Mitigation
(ICEEDM08)
主催:インドネシア地震工学会(IEEA)、Institut Teknologi Bandung
日程:2008年4月14日〜15日
場所:ジャカルタ(インドネシア)
詳細:
http://www.si.itb.ac.id/iceedm08/
2nd Announcementが出ています!
○第57回理論応用力学講演会
主催:日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会
共催:日本地震工学会、他
日程:2008年6月10日(火)〜12日(木)
場所:日本学術会議(東京都港区六本木7-22-34)
原稿提出期限:2008年4月17日
詳細:
http://www.jiban.or.jp/nctam/
○The 2008 Seismic Engineering International Conference commemorating the
1908 Messina and Reggio Calabria Earthquake (MERCEA'08)
1908年にイタリアのシシリー島のメシナで大きな地震があり、8万人以上の死者を出し、
その結果、世界で最初の耐震設計用地震力を含む耐震規定が出されました。この地震の
100年を記念して、開かれる会議です。
主催:Reggio Calabria大学、Messina大学、他(イタリア)
日程:2008年7月8〜11日
場所:Altafiumara Resort Conference Centre, Reggio Calabria(イタリア)
論文提出期限:2008年3月1日
詳細:
http://www.mercea08.org/
○International Seminar on Seismic Risk and Rehabilitation of Stone Masonry
Housing, on the event of the 10-th Anniversary of the July 9,
1998 Azores Earthquake
1998年に発生したAzores地震の10周年を記念した組積造住宅のセミナー
主催:Governo dos Acores, SPRHIsa(ポルトガル)
日程:2008年7月9〜13日
場所:Faial(ポルトガル)
詳細:
http://www.azores1998earthquake.org/
○SSCR-2008
First International Conference on Seismic Safety Problems of
Caucasus Region Population, Cities and Settlements
旧ロシア領のグルジアにあるキリアク・ザブリエフ構造工学・地震工学研究所
の設立60周年を記念して、コーカサス地方の市民、都市、領土の耐震安全性に関
する第1回国際会議を開催するとの連絡がありました。
主催:Kiriak Zavriev Institute of Structural Mechanics and
Earthquake Engineering
日程:2008年9月8〜11日(会議)
4月15日 論文梗概(400語以内)の締め切り
4月30日 論文採否決定
5月30日 最終論文締め切り
場所:グルジア(Tbilisi)
詳細:http://www.ismee.ge(英語版あり)
コーカサス地方に限定しているように見えますが、新しい耐震技術などのテーマ
もあります。なかなか機会がない地域ですから、日本から参加されるのもよろし
いと思います。
○第5回 European Workshop on the seismic behaviour of Irregular and
Complex Structures
主催:Catania大学(イタリア)
日程:2008年9月16〜17日
場所:Catania(イタリア)
論文提出期限:2008年5月31日
詳細:
http://www.5ewics.dica.unict.it/
○第14回世界地震工学会議(14WCEE)
日程:2008年10月12〜17日
場所:北京
詳細:http://www.14wcee.org/
論文提出期限:2008年5月1日
○WCCE-ECCE-TCCE JOINT CONFERENCE EARTHQUAKE & TSUNAMI
主催:WCEE,ECEE,TCCE
日程:2009年6月22〜24日
場所:イスタンブール(トルコ)
アブストラクト締切:2008年4月30日
論文提出期限:2008年10月31日
詳細:http://www.imo.org.tr/eqt2009/
○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.
http://www.jaee.gr.jp/event.html
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