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# JAEE NEWS No.161 2008/3/17 日本地震工学会ニュース No.161 #
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75年前の3月3日午前2時30分、三陸地方を大津波が襲いました。少年時代にそれを
体験した津波研究家で、作家の山下文男氏がこのほど「津波てんでんこ」(新日本
出版)という著書を発表されました。「津波てんでんこ」は、津波の時だけはてん
でばらばら、親子といえども人を頼りにせず、走れる子供は一目散に逃げろ、そし
て一家全滅、共倒れになることを防げという意味だそうです。このように「哀しい
知恵」を伝承しなければならないほど、津波は怖ろしいと山下氏は訴えられていま
す。ところが、最近の我々の身の回りはどうでしょう。普段から「てんでんこ」だ
らけです。家族はいつも「てんでんこ」、近所もいつも「てんでんこ」。これでは
地震の際に最も大事な共助どころではありません。山下氏が訴える「津波でんでん
こ」が本当の意味で「哀しい知恵」と感じられるような社会をつくることが、地震
に強い社会をつくることになるように思います。「てんでんこ」は津波でどうにも
ならない時だけにしたいものです(武村)。
※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index.html
%%%%%%%%%%%%% 《日本地震工学会関連のニュース》 %%%%%%%%%%%%%
○選挙投票のお願い
正会員の皆様、選挙管理委員会からのお知らせです。
来期「次期会長」「副会長」「監事」の選挙を実施いたします。
事務局より、2月29日付けで投票用紙等を発送いたします。
投票期限が3月19日(当日消印有効)になっております。
投票をよろしくお願いいたします。
なお、本会役員候補推薦委員会から推薦された候補者を本会サイト
(
http://www.jaee.gr.jp/general/election2008.pdf)において紹介しています。
ご参照ください。
○2008年日本地震工学会・論文奨励賞の受賞者発表
論文集編集委員会
日本地震工学会は優れた研究により地震工学の分野で顕著な業績をあげた若手研究
者を奨励するために「日本地震工学会・論文奨励賞」を設置しております。受賞対象
者(毎年2名以内)は、表彰年の前年度の12月31日から2年前までの期間に日本地震
工学会論文集に掲載された論文の筆頭著者を原則として、受賞年度の4月1日において
満35歳以下の正会員あるいは学生会員です。
2008年論文奨励賞の受賞者は、該当する全ての受賞候補者の中から論文集編集員会
による選考、および理事会による慎重な審議を経て、下記の2名と決定いたしました。
心よりお祝いさせて頂きます。
1.受賞者:三浦弘之 様(東京工業大学)
受賞論文:高分解能衛星画像と数値標高モデルを用いた2004年新潟県中越地震での
斜面崩壊地の検出(第7巻 第5号、2007年11月掲載)
著者:三浦弘之、翠川三郎
2.受賞者:(包)那仁満都拉 様(飛島建設株式会社)
受賞論文:強震ネットワークデータから構築した広周波数帯域統計的グリーン関数と
その南海地震への応用(第7巻 第2号、2007年3月特集号掲載)
著者:(包)那仁満都拉、川瀬 博
授賞式は本年5月22日の建築会館における日本地震工学会・総会で行われる予定です。
その他、受賞理由などの詳細はJAEEホームページをご覧ください。
○セミナー「強震動予測レシピ−新潟県中越沖地震や能登半島地震などに学ぶ−」
日 時:平成20年4月11日(金) 9:45〜17:00
会 場:大阪工大摂南大学大阪センター(大阪駅より徒歩5分)
主催:日本地震工学会、関西地震観測研究協議会
内容
(1) 強震動予測に必要な基礎概念(((財)地域 地盤 環境 研究所 香川敬生氏)
(2) 反射法探査と地盤構造のモデル化((株)阪神コンサルタンツ 山田浩二氏)
(3) 統計的グリーン関数法(大阪工業大学 堀家正則教授)
(4) 強震動予測レシピ(愛知工業大学 入倉孝次郎教授)
(5) 最近の被害地震などへの適用例(京都大学原子炉実験所 釜江克宏氏)
(6) 将来の大地震予測への適用例((株)ニュージェック 羽田浩二氏)
受講料:日本地震工学会および関西地震観測研究協議会会員:6,000円
(学生会員2,000円)
定員:100名(先着順)
申込方法:申込み用紙は日本地震工学会ホームページからダウンロードして、必要事項
をお書きのうえ、メールあるいはFAXにて日本地震工学会までお申込ください。
申込み・問合せ先:日本地震工学会事務局
108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館4階
電話:03-5730-2831 FAX:03-5730-2830
電子メール:office@general.jaee.gr.jp
詳細:
http://www.jaee.gr.jp/event.html
○セミナー「地震発生確率 −理論から実践まで−」
日 時:平成20年4月22日(火)14:00〜17:00
会 場:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20 建築会館内)
主催:日本地震工学会
内容
(1)確率論的震源モデルと地震発生確率(東京大学地震研究所 島崎邦彦 教授)
(2)確率論的地震ハザードの算出方法(清水建設(株) 石川 裕 氏)
(3)確率論的地震動予測地図の社会的意義と使い方(防災科学技術研究所 藤原広行氏
受講料:日本地震工学会会員:3,000円(学生会員1,000円)
定員:130名(先着順)
申込方法:申込み用紙は日本地震工学会ホームページからダウンロードして、必要
事項をお書きのうえ、メールあるいはFAXにて日本地震工学会までお申込くださ
い。
申込み・問合せ先:日本地震工学会事務局
108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館4階
電話:03-5730-2831 FAX:03-5730-2830
電子メール:office@general.jaee.gr.jp
詳細:
http://www.jaee.gr.jp/event.html
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JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/stack/back_number/index_2007.html
で御覧いただけます.
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は
admin-n@news.jaee.gr.jp にお寄せください。
____________________________________
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp,
電話:03−5730−2831,FAX:03-5730-2830)にお寄せください。
%%%%%%%%%%%%%%%%% 《災害情報》 %%%%%%%%%%%%%%%%%
○2007年新潟県中越沖地震
下記に関連情報のリンク集を掲載しています。
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2007/2007chuetsu_oki.html
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%%%%%%% 《行事案内行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%
○活褶曲帯における防災シンポジウム
2004年新潟県中越地震被害の教訓にもとづく今後の課題・対策への提言
主催:土木学会
後援:日本地震工学会、他
日時:2008年3月21日(金) 9:15〜16:50
場所:土木学会講堂等(東京都新宿区四谷)
参加費:無料
詳細:http://www.active-folding.com/http://www.nees.org
○地震時の橋梁構造物の挙動に関するインターネット・セミナー
2008年3月25日に、アメリカの地震工学ネットワーク(NEES)がアメ
リカ地震工学会(EERI)の後援で、地震時の橋梁構造物の挙動に関する
インターネット・セミナー(Webinar)行います。ネヴァダ大学の"Saiid
" Saiidi教授とカリフォルニア州運輸局のMichael Keever氏が
- NEESにより異なる研究施設で橋梁構造物の実験を分担した研究方法
- 地盤と構造物の相互作用
- 橋梁各部の挙動
- 新しい複合構造およびピアの塑性ヒンジ
- 現在の設計の考え方と橋梁の挙動
などについて話をします。セミナーは、3月25日の東海岸の時間で正午、
太平岸時間で正午の2回行います。その後は、いつでも内容をダウンロ
ードすることができます。セミナーあるいは後でダウンロードするのに
興味のある方は、
http://www.nees.org
で登録してください。
○International Conference on Earthquake Engineering and Disaster Mitigation
(ICEEDM08)
主催:インドネシア地震工学会(IEEA)、Institut Teknologi Bandung
日程:2008年4月14日〜15日
場所:ジャカルタ(インドネシア)
詳細:
http://www.si.itb.ac.id/iceedm08/
○第57回理論応用力学講演会
主催:日本学術会議 機械工学委員会・土木工学・建築学委員会合同IUTAM分科会
共催:日本地震工学会、他
日程:2008年6月10日(火)〜12日(木)
場所:日本学術会議(東京都港区六本木7-22-34)
原稿提出期限:2008年4月17日
詳細:
http://www.jiban.or.jp/nctam/
○The 2008 Seismic Engineering International Conference commemorating the
1908 Messina and Reggio Calabria Earthquake (MERCEA'08)
1908年にイタリアのシシリー島のメシナで大きな地震があり、8万人以上の死者を出し、
その結果、世界で最初の耐震設計用地震力を含む耐震規定が出されました。この地震の
100年を記念して、開かれる会議です。
主催:Reggio Calabria大学、Messina大学、他(イタリア)
日程:2008年7月8〜11日
場所:Altafiumara Resort Conference Centre, Reggio Calabria(イタリア)
論文提出期限:2008年3月1日
詳細:
http://www.mercea08.org/
○International Seminar on Seismic Risk and Rehabilitation of Stone Masonry
Housing, on the event of the 10-th Anniversary of the July 9,
1998 Azores Earthquake
1998年に発生したAzores地震の10周年を記念した組積造住宅のセミナー
主催:Governo dos Acores, SPRHIsa(ポルトガル)
日程:2008年7月9〜13日
場所:Faial(ポルトガル)
詳細:
http://www.azores1998earthquake.org/
○SSCR-2008
First International Conference on Seismic Safety Problems of
Caucasus Region Population, Cities and Settlements
旧ロシア領のグルジアにあるキリアク・ザブリエフ構造工学・地震工学研究所
の設立60周年を記念して、コーカサス地方の市民、都市、領土の耐震安全性に関
する第1回国際会議を開催するとの連絡がありました。
主催:Kiriak Zavriev Institute of Structural Mechanics and
Earthquake Engineering
日程:2008年9月8〜11日(会議)
4月15日 論文梗概(400語以内)の締め切り
4月30日 論文採否決定
5月30日 最終論文締め切り
場所:グルジア(Tbilisi)
詳細:
http://www.ismee.ge(英語版あり)
○第5回 European Workshop on the seismic behaviour of Irregular and
Complex Structures
主催:Catania大学(イタリア)
日程:2008年9月16〜17日
場所:Catania(イタリア)
論文提出期限:2008年5月31日
詳細:
http://www.5ewics.dica.unict.it/
○第14回世界地震工学会議(14WCEE)
日程:2008年10月12〜17日
場所:北京
詳細:http://www.14wcee.org/
論文提出期限:2008年5月1日
○WCCE-ECCE-TCCE JOINT CONFERENCE EARTHQUAKE & TSUNAMI
主催:WCEE,ECEE,TCCE
日程:2009年6月22〜24日
場所:イスタンブール(トルコ)
アブストラクト締切:2008年4月30日
論文提出期限:2008年10月31日
詳細:http://www.imo.org.tr/eqt2009/
○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.
http://www.jaee.gr.jp/event.html
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