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JAEE NEWS No.185 2009/4/15 日本地震工学会ニュース No.185

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# JAEE NEWS No.185 2009/4/15   日本地震工学会ニュース No.185 #
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現地時間の4月6日午前3時32分にイタリア中部で地震がありました。犠牲者の
数は数百人になる勢いです。イタリアでは、過去にも多くの犠牲者を出した
地震があります。中でも1908(明治41)年のメッシナ地震では、10万人もの
死者が出たと言われています。地震学者の今村明恒は、関東大震災後に書いた
「大地震調査日記」の中で、「メッシナは、十五年前の大震災により、火災
こそ起さなかったとはいえ市街は全滅して十三万八千の人口中八万三千は無惨
な圧死を遂げた。当時は破壊物の取り片付けでさえ疑われ、自然イタリー名物
の廃墟となるだろうと予想されていた。自分はこの廃墟を訪う積もりで昨年
メッシーナにいって見ると、あに計らんや、廃墟どころか、この十四年間に
市街は立派に回復され、人口は十五万人をかぞえ、以前にも増した繁昌である。
但(ただし)いつも震災には無頓着なイタリー人もこの時だけはこりたもの
と見えて、道路を大にひろげ、公園を増し、高層家屋をよして、已(や)む
なき場合にかぎり三層とし、最多数は二層以下である。それで自分は一見、
噫(ああ)、これが地震国の都市かなと感じたのである。」と述べ、関東大
震災からの復興を期している。今回の地震で亡くなられた方のご冥福を祈る
とともに、一日も早い復興を祈念いたします。(武村)
*「大地震調査日記」は武村編著『手記で読む関東大震災』古今書院(2006年)
 に収録

※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index.html

  Copyright (C) 2001-2009 Japan Association for Earthquake
  Engineering. All Rights Reserved.
  <本メイルの内容を許可なく転載することを禁じます。>

%%%%%%%%%%%%%  《日本地震工学会関連のニュース》  %%%%%%%%%%%%%

○平成21年度役員選挙結果のお知らせ(選挙管理委員会より)
 平成21年度「次期会長」「副会長」「監事」に関する選挙を行った結果、
投票用紙を送付した正会員の総数1,180、有効投票総数518(投票率43.9%)
となり、下記の方が選出されましたので、ご報告いたします。
 次期会長 久保 哲夫 (東京大学 教授)
 副会長  中島 正愛 (京都大学 教授)
 副会長  東畑 郁生 (東京大学 教授)
 監事   井上 範夫 (東北大学 教授)
                     (注:役職は2009/4/1現在)

○イタリア中部の地震への調査団の派遣について
 2009年4月6日3時32分頃(現地時間、UTC:2009年4月6日1:32頃)、
イタリア中部でマグニチュード(Mw)6.3(USGS)の地震が発生しました。
USGSによると、震源は北緯42.423度、東経13.395度、深さは10kmです。
4月7日21時現在(日本時間)、死者は200人を超えており、多くの建物が
倒壊していると報じられています。日本地震工学会では、2009年4月18日
から土木学会、日本建築学会、地盤工学会とともに合同調査団を派遣します。
今後の調査に関する情報は、随時各学会ホームページなどでお知らせします。

○日本地震工学会第9回通常総会のお知らせ
・日時:平成21年5月21日(木) 13:30ごろ〜17:00ごろ
・場所:建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)
・総会前に講演会と論文奨励賞授与式を行います。
・多くの方のご出席をお願い致します。
・詳細:決まり次第ホームページに掲載します。また、別途メールにて
 ご案内(出欠調査票ほか)を差し上げます。

○災害リモートセンシング技術の標準化と高度化に関する研究委員会」の委員
公募のおしらせ

下記の要領で「災害リモートセンシング技術の標準化と高度化に関する研究委員
会」の委員を公募いたします。

◇委員の公募を行う委員会の活動内容
・委員会名称:
 「災害リモートセンシング技術の標準化と高度化に関する研究委員会」
・委員長(案):松岡昌志(産業技術総合研究所)
・委員会の活動期間:2009年4月〜2012年3月(3年間)
・委員会の活動の目的:
 近年におけるリモートセンシング技術の発展は著しいものがあり、2004年
スマトラ島沖地震津波、2008年中国四川大地震、2008年岩手・宮城内陸地震
などの大規模災害における被害情報収集手段および発災前の平常時の空間
データ取得手段としてその有効性が示されつつある。そして、高分解能光学
衛星画像を用いた家屋被害や地盤被害の判読、合成開口レーダ画像による
被災地検出、GISとの統合処理技術、復旧・復興のための空間データ整備等に
ついての経験と知識も蓄積されてきた。しかし、リモートセンシング技術を
地震工学・地震防災の実務に応用させるためには、単なる事例の蓄積だけで
なく、データや手法の標準化と、精度向上等の高度化が必要になっている。
 本委員会は3年間の活動期間で、事前に整備しておくべき基盤データの要件
を整理するとともに様々な質と分解能を有するリモートセンシング画像の
特性やハザードに応じた被害把握技術の標準化、シミュレーションなどの
推定情報との統合処理、現地調査写真や計測情報などのトゥルースデータの
アーカイブと情報共有に係る議論や研究開発を推進することを目的として
いる。

◇公募
・公募時期:2009年3月13日(金)〜2009年4月17日(金)
・公募人数:若干名(最大6名程度)
・委員条件:委員会の目的達成に具体的に貢献できること
・応募方法:参加を希望される方は、参加を希望される方は、以下をA4用紙1枚
 程度にまとめ、メール件名「日本地震工学会微動利用技術研究委員会」として、
 下記応募先にE-mailにてご応募ください。
 @氏名、年齢、所属、連絡先住所、電話番号、FAX番号、E-mail アドレス
 A応募理由、本委員会で取り組みたい内容のキーワード
 B現在の主たる業務・研究の概要
 4月24日までに日本地震工学会「災害リモートセンシング技術の標準化と
 高度化に関する研究委員会」よりご連絡いたします。
・応募先、その他問合せ先:
 産業技術総合研究所 情報技術研究部門 地球観測グリッド研究グループ
 松岡昌志 宛
 E-mail: m.matsuoka@aist.go.jp
・詳細:http://www.jaee.gr.jp/contribution/con05.html

○セミナー「構造物の地震リスクマネジメント」
★★★ 2009年4月14日終了しました。多数のご参加に感謝致します。 ★★★

○日本地震工学会誌への投稿について
 日本地震工学会誌は、年2回会員に配布されている和文の小冊子です。地震
工学に関するトピックスや研究動向などについて、その分野の専門家に依頼
して執筆していただく特集記事や、学会内の出来事をお知らせする記事のほか、
特別企画なども織り交ぜて編集しています。さらに、会員の皆さまからの記事
投稿も歓迎いたします。投稿方法については、次のサイトをご覧下さい。
 http://www.jaee.gr.jp/contribution/con04.html 

○「講習会・講演会・見学会のテーマ」募集
                                事業企画委員会
 事業企画委員会では、会員の皆様にお役立て頂けるようなさまざまな行事を
企画・開催しておりますが、会員の皆様のご要望を広く募ることで、益々の
充実を図りたいと考えております。今後、実施して欲しい講習会、講演会、
見学会等ございましたら、ご意見・ご希望をお寄せ願います(随時受付)。
              希望の送信先:office@general.jaee.gr.jp

 ※これまでの行事は下記サイトをご参照願います。
  http://www.jaee.gr.jp/event/eve_log.html

____________________________________
JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/stack/back_number/index_2008.html で御覧いただけます.
____________________________________
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は admin-n@news.jaee.gr.jp にお寄せください。
____________________________________
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp, 電話:03−5730−2831,FAX:03-5730-2830)にお寄せください。
____________________________________

%%%%%%%%%%%%%%%%%《学会サーバーの停止のお知らせ》%%%%%%%%%%%%%%%%

 来る4月24日(金)12時より23時59分までの予定で、学会サーバーのメン
テナンスおよびハードウェアの入れ替えを行います。そのため、学会が
提供する全てのネットワークサービスが断続的に停止します。
 特に、作業中に受信したメールの多くは失われる可能性がありますので、
4月24日(金)の午後に学会宛てに連絡が必要な方は、恐れ入りますが電話
(03-5730-2831)またはFAX(03-5730-2830)をご利用下さいますようお願い
致します。
 みなさまにおかれましては、ご不便をお掛け致しますが、ご理解・ご協力
のほどよろしくお願い申し上げます。

                    2009年3月31日 電子広報委員会

%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《災害情報》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%

2009年4月6日イタリア中部の地震の関連情報を、下記サイトに掲載して
おります。ご参照願います。
 http://www.jaee.gr.jp/disaster/2009/2009italy.html

 ※災害情報のリンク集は下記サイトに掲載して行きますのでご参照願います。
  http://www.jaee.gr.jp/disaster.html

%%%%%%% 《行事案内行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%

○「金井 清先生 追悼シンポジウム」
 −地震動研究の“これまでとこれから”−
 主催:財団法人 震災予防協会
 後援:東京大学地震研究所、日本大学生産工学部、東京工業大学都市
    地震工学センター、日本地震学会、日本建築学会、日本地震工学会
 日時:20091年4月21日(火)10:00〜17:30
 会場:東京大学山上会館
 定員:120名
 参加費:無料、ただし資料代は実費
 詳細:http://www.aedp-jp.com/

○第1回震災対策技術展/自然災害対策技術展 静岡
 主催:第1回震災対策技術展/自然災害対策技術展 静岡 実行委員会
 後援:日本地震工学会
 日時:2009年4月21日〜25日
 場所:ツインメッセ静岡
 詳細:http://www.exhibitiontech.com/etec/index.html

○The 2nd International Workshop on Earthquake Early Warning
 主催:JSPS, JST, USGS, and DPRI
 後援:日本地震学会
 日時:2009年4月21日〜22日
 場所:京都大学宇治キャンパス 総合研究実験棟CB207
 参加費:無料
 詳細:http://www.eqh.dpri.kyoto-u.ac.jp/src/eew/index.htm

○「関東大震災を検証する−救援・復興・防災−」講演会(京都)
 主催:立命館大学歴史都市防災研究センター
 後援:歴史地震研究会、立命館大学防災システム研究センター
 場所:立命館大学衣笠キャンパス 創思館1F カンファレンスルーム
 日時:2009年4月25日(土)14:00〜16:30
 詳細:http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/menu0.html

○地球惑星科学連合大会
 主催:地球科学、惑星科学、宇宙科学に関連する国内37学術協会
 日時:200年5月16日〜21日
 場所:幕張メッセ国際会議場
 論文提出期限:2009年2月6日
 詳細:http://wwwsoc.nii.ac.jp/ssj/schedule/schedule.htmlにて適宜更新

○第30回地震工学研究発表会(東京)
 主催:土木学会地震工学委員会
 日時:2009年5月18日〜20日
 場所:東京大学地震研究所
 論文提出期限:2009年3月27日
 詳細:http://www.jsce.or.jp/committee/eec2/index.html

○物理探査学会 第120回学術講演会(東京)
 主催:物理探査学会
 場所:早稲田大学国際会議場
 日時:2009年5月25日〜5月27日
 講演申込み期限:2009年3月23日
 論文提出期限: 2009年4月20日
 詳細:http://www.segj.org/event/lecture/2009/01/post-3.html

○第3回「地域防災防犯」展大阪
 主催:社団法人 大阪国際見本市委員会
 日時:2009年6月4日〜5日
 場所:インテックス大阪2号館
 詳細:http://www.exhibitiontech.com/bosai/index.html

○第58回理論応用力学講演会(東京)
 主催:日本学術会議
 共催:日本地震工学会、地盤工学会、土木学会、日本機械学会、
    日本建築学会、その他16学会
 日時:2009年6月9日〜11日
 場所:日本学術会議
 論文提出期限:2009年2月19日
 詳細:http://www.jsce.or.jp/committee/amc/nctam/nctam.html

○歴史都市防災シンポジウム'09
 主催:立命館大学G-COE文化遺産防災学推進拠点
 日時:2009年6月20日
 場所:東本願寺
 論文提出期限:2009年4月17日
 詳細:http://www.rits-dmuch.jp/090620sympo_ronbun.html

○第1回文化遺産防災アイデアコンペティション
 主催:立命館大学歴史都市防災研究センター
 日時:2009年6月20日(公開審査および表彰式)
 場所:東本願寺
 提出期限:2009年5月11日
 詳細:http://www.bunkaisan-competition.jp

○WCCE-ECCE-TCCE JOINT CONFERENCE EARTHQUAKE & TSUNAMI
 主催:WCEE,ECEE,TCCE
 日程:2009年6月22〜24日
 場所:イスタンブール(トルコ)
 詳細:http://www.imo.org.tr/eqt2009/

○Lifeline Earthquake Engineering in a Multihazard Environment
 主催:米国土木学会
 日程:2009年6月28日〜7月1日
 場所:オークランド(アメリカ)
 アブストラクト締切:11月14日
 最終論文の提出期限:2009年2月21日
 詳細:http://content.asce.org/conferences/tclee2009/

○米国機械学会Pressure Vessels and Piping Conference (PVP2009)
 主催:米国機械学会
 共催:日本機械学会
 日程:2009年7月26日〜30日
 場所:プラハ(チェコ)
 査読用原稿提出締切り:2009年3月2日
 最終論文提出締切り:2009年4月20日
 詳細:http://www.asmeconferences.org/PVP09/

○第44回地盤工学研究発表会
 主催:地盤工学会
 日程: 2009年8月18日〜21日(21日は見学会)
 場所: 関東学院大学 金沢八景キャンパス
 申込み締切り: 2009年2月15日
 原稿提出締切り:2009年3月15日 
 詳細:http://www.jiban.or.jp/よりアクセス可

○2009年度日本建築学会大会
 主催:日本建築学会大会
 日程:2009年8月26日〜29日
 場所:東北学院大学 泉キャンパス
 原稿提出締切り:2009年4月6日(紙面投稿)
            2009年4月12日(電子投稿) 
 詳細:http://www.aij.or.jp/aijhomej.htmにて後日掲載

○土木学会全国大会 第64回年次学術講演会
 主催:土木学会
 日程:2009年9月2〜4日
 場所:福岡大学
 原稿提出締切り:2009年4月10日
 詳 細:http://www.jsce.or.jp/committee/zenkoku/index.shtml

○第26回歴史地震研究会(大津大会)
 主催:歴史地震研究会
 場所:滋賀県大津市(浜大津明日都4階ふれあいプラザホール)
 日程:2008年9月12日〜9月14日
 詳細:http://sakuya.ed.shizuoka.ac.jp/rzisin/menu0.html
    よりアクセス可能

○日本機械学会 2009年度年次大会
 主催:日本機械学会
 日程:2009年9月13日〜16日
 場所:岩手大学
 申込み締切り: 2009年3月6日
 原稿提出締切り:2009年7月10日
 詳 細:http://www.jsme.or.jp/2009am/

○第9回SEGJ国際シンポジウム
 主催:(社)物理探査学会
 共催:日本地震工学会
 日程:2009年10月12日〜14日
 場所:北海道大学学術交流会館
 原稿提出締切り:2009年3月31日(short abstract)
          :2009年5月20日(extended abstract)
 詳 細:http://www.jsme.or.jp/2009am/

○Int. Symposium on GEO-INFORMATICS and ZONING for HAZARD MAPPING
 主催:国際地盤工学会ATC3 & ATC10、関西圏地盤研究会
 日時:2009年12月3日〜4日
 場所:京都テルサ
 原稿提出締切り:2009年3月31日(abstract)
          :2009年6月30日(論文)
 詳 細:http://giz2009.com/

○Ninth U.S. National and Tenth Canadian Conference on Earthquake
 Engineering: Reaching Beyond Borders
 主催:Earthquake Engineering Research Institute &
    Canadian Association for Earthquake Engineering
 日程:2010年6月25日〜29日
 場所:トロント(カナダ)
 詳細:http://2010eqconf.org/

○その他の行事等は下記のページをご覧下さい.
 http://www.jaee.gr.jp/event.html

%%%%%%《人事公募情報、求人・求職情報》%%%%%%%%

日本地震工学会では、会員サービスの一環として、地震工学に関連する
求人・求職の情報を掲載しております。

 公募機関:東京大学生産技術研究所 基礎系部門(第1部)
 公募対象:准教授または講師 1名
 専門分野:地震防災・災害地質学分野
 応募締め切り:2009年5月29日(金)必着
 詳細:http://www.jaee.gr.jp/contribution/con06/jinji_090320.pdf

これから、情報を掲載したい方は office@news.jaee.gr.jp までご連絡
願います。

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