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# JAEE NEWS No.206 2010/4/1 日本地震工学会ニュース No.206 #
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少し前のことであるが,わが家にも市の地震防災マップが配布されてきた。
100メートルメッシュ毎の震度分布ということであるが,見て,奇異な感
じを受けた。それは,市のほとんどの地域が同じ色(震度)で塗りつぶさ
れていたからである。極一部に申し訳程度にそれより異なる色があるが,
基本的には全市で同じ震度と判断できそうなものであった。私は勤務先も
同じ市内であるので,少しは地盤の状況が分かっているが,勤務地は非
常に良い地盤である。これに対してわが家はかなり軟弱である。また,地
質図を見ても場所によって違いがある。これが全て同じ震度(6弱)とい
うのは,地震の被害調査を多く行ってきた経験からして納得できず,これ
が奇異な感じを受けた理由である。
そこで,考えてしまったのであるが,この防災マップは何のために作られ
たのであろうか,ということである。100mメッシュで評価していると書い
てあること,個々の家庭に配布されていることから,これを受け取った住
民は,自分の家がこのマップの様に揺れると感じるであろう。きちんとし
た計算をしたわけではないので100%自信があるわけではないが,これまで
の経験からしてこれはありそうにない。では,このマップは役にたたない
かというとそんなことはない。自治体で地震に対する備えをするときには
当然役にたつし,また,各家庭においても,地震対策を促すきっかけには
なるであろう。しかし,100mメッシュで作成して全市で同じ揺れですとい
われると抵抗を感じてしまうのである。
地震防災マップのあり方を考えさせる出来事であった。(吉田)
※ 日本地震工学会のホームページ:http://www.jaee.gr.jp/index.html
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Engineering. All Rights Reserved.
<本メイルの内容を許可なく転載することを禁じます。>
%%%%%%%%%%%%% 《日本地震工学会関連のニュース》 %%%%%%%%%%%%%
○2010年チリの地震関連情報
2010年2月27日に南米チリで巨大地震(M8.8)が発生し、とくに津波による
多数の犠牲者を出すなど、大きな地震災害が生じています。地震発生から
二週間以上経た現在でも、マグニチュード6以上の余震が続いておリます。
今回、日本地震工学会(会長 濱田政則)、(社)土木学会、地盤工学会、
(社)日本建築学会 4学会協同による合同調査団を現地に派遣することと
しました。 今後の調査に関する情報は、ホ−ムページなどでお知らせする
ことと致します。なお、本調査団の派遣につきましては、(独)国際協力
機構(JICA)の協力を得て実施します。現段階での主な予定等は次の通り
です。
◇調査期間
2010年3月27日〜4月 7日(移動時間含む)
◇現地ワークショップ開催を予定
2010年4月 5日 サンチャゴ・カトリカ大学にて
◇速報会開催を予定
2010年4月20日13:30〜17:00
東京大学生産技術研究所An棟2階コンベンションホールにて
◇詳細:http://www.jaee.gr.jp/disaster/2010/2010chile.html
○2010年1月13日に発生した中米ハイチの地震関連情報
2010年1月13日6時53分頃(日本時間)に発生した中米ハイチの地震の
関連情報を掲載しましたので、ご参照願います。本会地震災害対応
委員会でも、現在、情報を収集中です。新しい情報が入りましたら、
適宜、更新してまいります。
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2010/2010haiti.html
○第13回日本地震工学シンポジウム
日本地震工学シンポジウム(JEES)は1962年に第1回が開催され、概ね4年
ごとに、世界地震工学会議(WCEE)の開催の中間年に開かれて参りました。
地震工学の各分野の研究者・技術者が一堂に会して意見交換をする場として
重要な役割を担ってきました。この度、地震工学分野の拡がりを反映して
主催団体を増やし、第13回日本地震工学シンポジウム(13JEES)を開催
します。また、日本地震工学会10周年記念行事がこのシンポジウムの
中で開催されます。
◇共催:日本地震工学会を含む11学協会
◇日時:2010年11月17日(水)〜11月20日(土)
◇場所:つくば国際会議場
◇論文募集:
2010年5月7日 アブストラクト投稿締切
2010年9月1日 講演論文投稿締切
◇詳細:http://www.13jees.jp
○「日本地震工学会の一般社団法人化について」
かねてから標記の件で、法人化準備委員会を組織して検討しておりましたが、
方針がまとまって参りましたので、会員の皆様にホームページから中間報告
させていただきます。法人化を致しましても会員の皆様にはほとんど影響が
ございませんが、会費の支払い期間の短縮、役員選挙の改革などで変更が
ありますので、ぜひお読み下さい。
◇詳細:http://www.jaee.gr.jp/general/gen10.html
★★★ みなさま、ぜひご一読願います。 ★★★
○新着コラムのお知らせ
片山様より「日米協力が国際協力と思っていた−私の国際交流(その2)」
との題で寄稿していただきました。
http://www.jaee.gr.jp/stack/column/index.html
○「大会優秀論文発表賞」の受賞者決定!
2009年年次大会の「優秀論文発表賞」の受賞者が決まりました。
該当する全ての受賞候補者を「論文の内容、発表のわかりやすさ、
質疑応答の的確さ」の観点から評価し、10名の受賞者を決定しました。
詳細は、以下のHPをご覧ください。
http://www.jaee.gr.jp/members/mem04/mem04_03.html
受賞された方には、心よりお祝い申し上げます。
なお、受賞された方には賞状をお送りします。
○訃報
1月9日に本会名誉会員の田中貞二先生がお亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
※日本地震工学会誌に名誉会員インタビューが連載されていますが、
その第1回(Vol.9、2009年1月)において、田中先生が地震工学への
思いや会員へのメッセージを語っておられます。この機会にぜひ
ご一読頂ければと思います。
○学生会員『会費値下げ』のお知らせ
〜 学生会員の増強を目指して 〜
学生会員の会費を下記のように改定しました。年会費1,000円で一般会員
と同じサービスが受けられます。大学の先生方におかれましては、研究室の
学生さんに加入を勧めて下さいますようお願いいたします。
◇改定の趣旨
日本の地震工学の将来を担う、研究者、技術者の卵である学生の皆さんに
日本地震工学会の事をよく知っていただくだき、また、学会活動に参加
する機会を多く持っていただくため。
◇改定点(2009年5月7日理事会にて決定、第9回総会にて報告済み)
1)学生会員の年会費引き下げ
改定前:3,000円 → 改定後:1,000円
2)学生会員が、引き続いて正会員になる場合の正会員初年度の会費
改定前:10,000円 → 改定後:3,000円
3)本改定は、2009年6月1日から適用する。
◇備考
今年5月までに入会されている学生会員の方の今年度の年会費は3,000円
ですが、来年度以降は1,000円になりますので、ご了承願います。
★★★ おかげさまで、学生会員が急増しております! ★★★
○日本地震工学会誌への投稿について
日本地震工学会誌は、年2回会員に配布されている和文の小冊子です。
地震工学に関するトピックスや研究動向などについて、その分野の専門家
に依頼して執筆していただく特集記事や、学会内の出来事をお知らせする
記事のほか、特別企画なども織り交ぜて編集しています。さらに、会員の
皆さまからの記事投稿も歓迎いたします。投稿方法については、次のサイト
をご覧下さい。
http://www.jaee.gr.jp/contribution/con04/con04_guide.pdf
○「講習会・講演会・見学会のテーマ」募集
事業企画委員会
事業企画委員会では、会員の皆様にお役立て頂けるようなさまざまな行事
を企画・開催しておりますが、会員の皆様のご要望を広く募ることで、益々
の充実を図りたいと考えております。今後、実施して欲しい講習会、講演会、
見学会等ございましたら、ご意見・ご希望をお寄せ願います(随時受付)。
希望の送信先:office@general.jaee.gr.jp
※これまでの行事は下記サイトをご参照願います。
http://www.jaee.gr.jp/event/eve_log.html
____________________________________
JAEE NEWSのバックナンバーは
http://www.jaee.gr.jp/stack/back_number/index_2010.html
でご覧頂けます。
____________________________________
JAEE NEWSへのお問い合わせ・ご意見は
office@general.jaee.gr.jp にお寄せ願います。
____________________________________
入会・資料等の問い合わせは
事務局(office@general.jaee.gr.jp,
電話:03−5730−2831,FAX:03-5730-2830)にお寄せ願います。
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%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%《災害情報》%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
○2010年2月27日に発生したチリの地震関連情報
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2010/2010chile.html
○2010年1月13日に発生した中米ハイチの地震関連情報
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2010/2010haiti.html
○2009年9月30日に発生したスマトラ島沖の地震関連情報
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2009/2009sumatra.html
○2009年9月30日に発生したサモア諸島沖の地震関連情報
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2009/2009samoa.html
○2009年8月11日に発生した駿河湾の地震(MJ6.5)の関連情報
http://www.jaee.gr.jp/disaster/2009/2009surugawan.html
※地震情報のリンク集は下記サイトに掲載しております。
http://www.jaee.gr.jp/disaster.html
%%%%%%《行事案内・行事予定・論文募集(関連学協会を含む)》%%%%%%%
○国際講演会「中国三峡区域における地すべり・斜面崩壊の実情と対策」
主催:地盤工学会関東支部
日時:2010年4月26日(月)15:00〜17:00
場所:地盤工学会 地下大会議室(東京都文京区千石)
詳細:http://www.jiban.or.jp/kantou/event/index.html
○日本地球惑星科学連合2010年大会
主催:地球惑星科学連合
日時:5月23日(日)〜28日(金)
場所:幕張メッセ国際会議場
詳細:http://www.jpgu.org/meeting/
備考:
今年は兵庫県南部地震から15年に当たります。そこで、上記の
大会の中で、日本地震学会強震動委員会と日本活断層学会からの
提案により「兵庫県南部地震15年」というセッションが企画され、
開催することになりました。活断層や強震動から防災教育や普及
活動までを含んだ、地震防災に関する幅広い研究関連の投稿を
期待しています。[コンビーナー:干場充之、香川敬生、
隈元崇、堀川晴央]
○第59回理論応用力学講演会
主催:日本学術会議機械工学委員会IUTAM分科会
共催:日本地震工学会ほか
日時:2010年6月8日(火)〜10日(木)
場所:日本学術会議講堂および会議室
詳細:http://news-sv.aij.or.jp/nctam/nctam.html
○第4回「地域防災防犯展」大阪
主催:社団法人 大阪国際見本市委員会
共催:日本地震工学会ほか
日時:2010年6月10日(木)〜11日(金)
場所:インデックス大阪(大阪市)
詳細:http://www.exhibitiontech.com/bosai/index.html
○歴史都市防災シンポジウム'10(立命館大学)
日程:2010年7月3日(土)9:30〜18:00(予定)
場所:立命館大学衣笠キャンパス(以学館)
詳細:http://www.rits-dmuch.jp/100703sympo_ronbun.html
○第二回文化遺産防災アイデアコンペティション「未来に引き継ぐ近代」
〜二次審査および表彰(公開プレゼンテーション※) 〜
※「歴史都市防災シンポジウム'10」内
日程:2010年7月3日(土)(作品応募締切:5月21日)
場所:立命館大学衣笠キャンパス(以学館)
詳細:http://www.bunkaisan-competition.jp/
○土木学会 全国大会 年次学術講演会
日程:2010年9月1日(水)〜3日(金)
場所:北海道大学札幌キャンパス
投稿締め切り:4月9日
詳細:http://committees.jsce.or.jp/zenkoku/gaiyo/top
○日本機械学会 年次大会 『社会変革を技術で廻す機械工学』
日程:2010年9月5日(日)〜9日(木)
場所:名古屋工業大学(名古屋市)
詳細:http://www.jsme.or.jp/2010am/
○日本建築学会大会 学術講演会
日程:2010年9月9日(木)〜11日(土)
場所:富山大学(富山市)
投稿締め切り:4月11日(電子投稿)、4月5日(紙面投稿)
詳細:http://www.aij.or.jp/jpn/taikai2010/
○Ninth U.S. National and Tenth Canadian Conference
on EarthquakeEngineering: Reaching Beyond Borders
主催:Earthquake Engineering Research Institute &
Canadian Association for Earthquake Engineering
日程:2010年6月25日〜29日
場所:トロント(カナダ)
詳細:http://2010eqconf.org/
○Fifth World Conference on Structural Control and Monitoring
主催:IASCM, JSPS, ANCRiSST
日程:2010年7月12日〜14日
場所:京王プラザホテル(東京)
詳細:http://wcscm5.com/
○14th European Conference on Earthquake Engineering
主催:Macedonian Association for Earthquake Engineering
日程:2010年8月30日〜9月3日
場所:オーリッド(マケドニア)
詳細:http://www.14ecee.mk/
○第13回日本地震工学シンポジウム
主催:日本地震工学会を含む11学協会
日程:2010年11月17〜20日
場所:つくば国際会議場
詳細:http://www.13jees.jp
※各行事の日程・場所等はご確認願います。本メイルニュースに
掲載したい行事がございましたら、上記の掲載記事をご参考の上、
掲載文案をoffice@general.jaee.gr.jpまでお送り願います。
○その他の行事等は下記のページをご参照願います。
http://www.jaee.gr.jp/event.html
%%%%%%《人事公募情報、求人・求職情報》%%%%%%%%
日本地震工学会では、会員サービスの一環として、地震工学に関連する
求人・求職の情報を掲載しております。これから情報を掲載したい方は、
office@general.jaee.gr.jpまでご連絡願います。
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