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14WCEE 参加報告

 (財)電力中央研究所
高畠大輔


1.はじめに

 The 14th World Conference on Earthquake Engineering(第14回世界地震工学会議/14WCEE)が、Chinese Association of Earthquake Engineering(中国地震工学協会/CAEE)の主催により、2008年10月12日から10月17日の6日間にわたって、Beijing Jiuhua SPA & Resortにおいて行われました。本稿ではその概要を報告させて頂きます。


写真 1 会場となったホテル

2.会議の概要

(1)全体概要

13日、15日、17日の午前中に基調講演が行われ、また13日から16日の間には約20部屋に分かれ、午前に2つ、午後に2つの計4つのパラレルセッションにて口頭発表が行われ、どのセッションにおいても活発な議論がなされていました。

ポスターセッションでは、毎日約350もの発表が行われ議論が行われていました。ポスター会場と同じ会場には展示会が行われており世界各国の研究機関や企業、大学が研究紹介や技術紹介を行っており、とても興味深いものでした。会場の周りには、本年5月12日に起きた?川地震のパネル展示が行われており、地震による被害の状況を映した写真なども数多く展示されていました。

(2)報告者の発表状況

私は16日の午後の2つ目のセッション「Long-period ground motions and their impacts on large-scale structures」で口頭発表を行いました。発表を行った部屋は、他の部屋よりも小さめでしたが、立ち見を含め、約40名程度の聴講者が集まりました。同セッションにはプログラムによると9名の発表が予定されていましたが、内4名の発表者が出席せず、準備していたよりも早く私の発表の時間が回ってきました。学生時代に数回の英語でのプレゼンテーション経験があったものの、発表直前になるとガチガチに緊張してしまっていましたが、私の名前は日本人以外にはとても発音しにくい名前であり、今回も「DAISUKI TAKA・・・」と紹介され、そこで少し英語で突っ込みを入れ、緊張を和らげることができ、発表につなげることができました。しかし、質疑応答の時間では英語が理解できず回答できない質問もあり、英語の訓練がまだまだ足りないと感じました。

写真 2 ポスターセッションの様子 写真 3 口頭発表の様子

3.その他

会場は北京市内より、地下鉄、バスを経由して1時間以上かかる場所にありとても市内に出かけるには不便な場所でした。
私は発表日前日の15日にツアーを利用して、北京の観光名所を回りました。万里の長城では、比較的なだらかな「女坂」と急な「男坂」があり、迷わず後者を選択しました。降りてきたときには膝がガクガク。でも上から見る景色は絶景でした。また、市内で食べた北京ダックは、その日まで食べていたホテルの料理とは比べ物にならないほどおいしく、ツアー参加者は口をそろえて「中華料理ってまずいものではないんだな」などと言っていました。
北京市内は想像していたよりもきれいでしたが、大気汚染や交通渋滞といったものが気になりました。また、周りの人がみんな水や食品に対して警戒している様子がうかがえました。

写真4 万里の長城 写真5 北京ダック

4.おわりに

本稿では第14回世界地震工学会議への参加報告をまとめました。
論文や書籍等でしかお目にかかったことのない研究者や先生の方々の発表を拝聴したり、直接お話しできたことをうれしく感じております。また、自らの英語能力の足りなさを痛感いたしました。
次回は4年後の2012年、リスボンで開催予定です。今回は聴講するばかりで、質疑ができませんでしたが、次回の開催までには英語を克服し、世界の研究者ともっと情報交換をできる場として、参加したいと思います。


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