100年に及ぶ微動研究の成果は、あるものは実務に適用され、またあるものは最近実用化の域に達している。国内外で広く利用されている方法もある。地盤構造探査や地盤・構造物の振動特性評価の面から微動利用技術は発展・利用されてきた。しかし、様々な理由により、その利用は、限られた研究者・技術者に留まり、実務での本格的採用には到っていない。しかし、同じ計測器で地盤と構造物の両方に利用できるという実務上の利点があり、今後、維持管理社会への移行や自助中心防災の普及が不可避な我が国だけでなく、地震に脆弱で稠密な多くのアジア諸国主要都市などでも、地域の地震ハザード評価、地盤構造推定、構造物の健全性評価などで有効な技術となりうると考えられる。地盤、土木、建築の各分野での実務への普及と研究の進展に寄与するため、現状での微動利用技術の実用上の適用性と要求事項を明らかにすることを目的とする。
3年間の活動期間で、国内外の文献調査を行い、研究・実務の両面から利用実態調査を行う。それらの成果に基づき実務適用可能性と適用限界の調査・議論し、適用性に関する合意形成とガイドライン策定の可能性を提示する。
2009年1月1日〜2011年5月31日
委員長 | 森 伸一郎 (愛媛大学) | |
幹 事 | 盛川 仁 (東京工業大学) | |
委 員 | 新井 洋 (建築研究所) | |
上林 宏敏 (京都大学) | ||
和仁 晋哉 (中央復建コンサルタンツ) | ||
片岡 俊一 (弘前大学) | ||
紺野 克昭 (芝浦工業大学) | ||
斎藤 知生 (清水建設) | ||
佐藤 勉 (システムアンドデータリサーチ) | ||
末冨 岩雄 (日本技術開発) | ||
高井 伸雄 (北海道大学) | ||
長 郁夫 (産業技術総合研究所) | ||
年縄 巧 (明星大学) | ||
飛田 潤 (名古屋大学) | ||
中村 充 (大林組) | ||
林 宏一 (応用地質) | ||
林 康裕 (京都大学) | ||
原田 隆典 (宮崎大学) | ||
バンダリ・ネトラ・プラカシュ (愛媛大学) | ||
古川 愛子 (九州大学) | ||
三上 藤美 (東邦アーステック) | ||
宮腰 研 (地域地盤環境研究所) | ||
森井 雄史 (清水建設) | ||
矢部 正明 (長大) | ||
保井 美敏 (戸田建設) | ||
山田 雅行 (ニュージェック) | ||
山中 浩明 (東京工業大学) | ||
山本 英和 (岩手大学) | ||
横井 俊明 (建築研究所) |
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