基調講演

Special lecture

プログラム

  • 日時 2018年12月6日(木) 9時30分〜11時45分
  • 場所 仙台国際センター 大ホール
  • ※基調講演は無料開放とします(参加費をお支払いいただいていない方も聴講いただけます.事前登録は不要です).
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  • 9時30分〜10時10分「東北の復興なくして日本の再生なし」
  •   国土交通省 東北地方整備局 髙田昌行局長
  • 10時10分〜10時50分「東北沖地震後の日本列島の地殻変動と内陸地震」
  •   東北大学 災害科学国際研究所 遠田晋次教授
  • 10時50分〜11時30分「予知から脱した俯瞰的視点での南海トラフ地震対策」
  •   名古屋大学 減災連携研究センター 福和伸夫教授・センター長
  • 11時30分〜11時45分質疑応答

CPD認定プログラム

本基調講演は,下記の学協会の継続教育 (CPD) プログラムとして認定されています.

  • ・公益社団法人土木学会(認定番号 JSCE18-1004,2.2単位)
  • ・公益社団法人地盤工学会(イベント番号 17147,2.5単位)
  • ・一般社団法人建設コンサルタンツ協会(教育形態1-Bにて記録申請可能,2.25時間)

講演者紹介

東北の復興なくして日本の再生なし

2011年3月11日に発生した東日本大震災から7年が経過し、これまで被災各地においては復旧・復興にむけた事業が着実に進められているところである。そのような中、東日本大震災から得られた教訓、復旧・復興事業の状況、さらに、将来の発展に向けたインフラ投資の重要性などを紹介する。

髙田昌行(たかだ まさゆき)
国土交通省 東北地方整備局長
1986年大阪大学大学院工学研究科修了後、旧運輸省に入省。国土交通省港湾局技術企画課技術企画官、中国地方整備局港湾空港部長、港湾局産業港湾課長、関東地方整備局副局長を経て、2018年7月より現職。

東北沖地震後の日本列島の地殻変動と内陸地震

東北地方太平洋沖地震では、牡鹿半島が5m東に移動するなど、内陸でも大規模な地殻変動が起こった。それにより、狭義の余震だけではなく、秋田県沖、長野県北部、富士山近傍など、震源から離れた地域でもM6を超える誘発地震が発生した。一部では未だに地震活動が活発で、余効変動も続いている。一方で、西南日本では来たるべき南海トラフ地震に向かって東日本とは逆向きの変形が進行中である。講演では、この列島を二分する動きと地震活動、活断層による地震ハザードについて議論する。

遠田晋次(とおだ しんじ)
東北大学 災害科学国際研究所
 教授・理学博士
電力中央研究所、東京大学地震研究所助手、産業技術総合研究所活断層研究センター研究員、京都大学防災研究所准教授を経て、2012年10月より現職。
専門は、地震地質学。

予知から脱した俯瞰的視点での南海トラフ地震対策

南海トラフ地震は、国難とも言われる被害で、近い将来の発生が確実視されている。昨年、確度の高い地震予測はできないとの判断が示され、地震対策のあり方が問われている。そんな中、地震工学研究者は、過去の震災の教訓を学ぶと共に、科学技術を活かし、俯瞰的な立場で災害被害軽減策を考え、社会のあらゆる人たちと協働し、減災のための実践をリードする必要がある。このような思いで実践中の中部地域での活動の一端を紹介する。

福和伸夫(ふくわ のぶお)
名古屋大学 減災連携研究センター
 教授・センター長
清水建設㈱大崎研究室勤務の後、名古屋大学工学部助教授、先端技術共同研究センター教授、環境学研究科教授を経て、2012年1月より現職。
専門は、建築耐震工学、地震防災。